科目名 | 総合科目(芸術と社会) | |
担当者 | 村田 あが、吉澤 京子 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 西欧の芸術と社会 | |
授業の達成目標 | 私たちが日頃直面するさまざまな問題事象は、一つの問題に対して多種多様な要因が複雑かつ有機的に絡んでおり、極めて多面的な構造を呈したものがほとんどです。そのために、一つの問題を解決しようとする場合、ある一方からの視点だけではなかなか解決することができません。 このようなことは学問の研究の場合についても同様で、一つの問題提起に対して、一専門分野からの視点だけでは解決できない場合が多く、複数の学問分野の視点からアプローチすることによって初めて解決可能となる場合が多くなっています。 この総合科目では、専攻分野の異なる複数の担当者で一つのテーマを扱います。一つのテーマについて、それが多面的な構造であることを理解するとともに、その本質はいったい何なのか、総合的視野に立って分析・解決するとはどういうことか、どのような複数のアプローチが可能か、などということについて具体的に事例を挙げながら授業を進め、総合的な視野で考える力を身につけ、多面的に説明できることを目的とします。 1 年次におけるプロゼミは学問研究への導入として、この総合科目は総合的・多面的な視野からものの本質を捉えるための具体的な学問研究の方法として、それぞれ位置付けられており、互いが有機的に機能するように配置されています。 |
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今年度の授業内容 | ヨーロッパの様々な都市を取り上げ、都市という視点から西欧の芸術と社会を考える。ものの捉え方、見方を身に付けることができるよう講義を進める。扱う都市は、フィレンツェ、ベネチア、ミラノ、ウィーン、パリなどであり、都市の歴史、文化、芸術、社会などを幅広く理解できるよう解説する。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに掲出する授業資料を読み、要点をまとめ、関連情報をあらかじめ整理しておく。講義修了後には、授業資料やノートを見直し、その回の概要をまとめ、理解を深めるよう努めてほしい。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 扱う都市に関する情報を得る際には、SNSやガイドブックのみならず、美術書や建築書など多くの文献も手に取り、都市のイメージを掴むことを勧める。授業後は、授業で扱った場所や建物、モニュメント、絵画等について参考文献をあたり知識の定着を図ること。 | |
第1回 | ベネチア1.都市と建築 | |
第2回 | ベネチア2.都市と環境 | |
第3回 | ベルガモ 山岳都市の様相 | |
第4回 | フィレンツェ1.トスカーナ地方の都市の成り立ち(古代~中世)、産業の発展と市民生活・文化 | |
第5回 | フィレンツェ2.ルネサンスの輝き 建築・彫刻を中心として | |
第6回 | フィレンツェ3.ルネサンスの輝き 絵画を中心として | |
第7回 | ミラノ1.都市と芸術 | |
第8回 | ミラノ2.邸宅美術館 | |
第9回 | ベローナ 美術館とアレーナ | |
第10回 | ウィーン1.都市の成り立ちと発展、戦争や疫病による危機とその克服 | |
第11回 | ウィーン2.19世紀における都市改造、近現代の都市生活と文化 | |
第12回 | パリ1.パリ市の成り立ち(古代~中世~近世)、近世の王侯貴族の文化 | |
第13回 | パリ2.19世紀のパリ 都市改造と市民の文化 オペラ座(ガルニエ宮)、印象派の絵画から見る生活文化 | |
第14回 | パリ3.美術館の建築 | |
授業の運営方法 | 講義形式で実施する。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業終了後、全体的な講評や特徴的な見解の紹介、典型的な誤解についての解説をポータルに掲出する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 100% | 期末レポートを2本課す。学術的な考察、正しい論文作法を重視し成績を評価する。 |
授業参加 | 0% | なし |
その他 | 0% | なし |
テキスト | 購入しなければならないテキストはない。毎回、ポータルに授業資料を掲出する。 |
参考文献 | 陣内秀信、都市を読む イタリア、法政大学出版局、2002年、6,300円+税、ISBN 4-588-78603-2 陣内秀信、イタリア海洋都市の精神、講談社、2008年、2,300円+税、ISBN 978-4-06-280708-1 『西洋美術館』 小学館、1999年 、15000円+税、ISBN4-09-699705-6 『世界でいちば素敵なルネサンスの教室』監修:祝田秀全、三才ブックス、2022年、1500円+税、ISBN978-4-86673-298-5 福井憲彦、物語 パリの歴史「芸術と文化の都」の2000年、中公新書2658、2021年、900円+税、ISBN 978-4-12-102658-3 中島智章、図説 パリ 名建築でめぐる旅、河出書房出版新社、2008年、1,900円+税、ISBN978-4-3097-6285-2 中島智章、図説 ヴェルサイユ宮殿 太陽王ルイ14世とブルボン王朝の建築遺産、河出書房出版新社、1,900円+税、ISBN 978-4309-762913 増谷英樹、図説ウィーンの歴史、河出書房出版新社、2016年、ISBN 978-4-309-76245-6 武田倫子、ウィーン謎解き散歩、KADOKAWA、2015年、ISBN 978-4-04-601307-1 河野純一、不思議なウィーン 街を読み解く100のこと、平凡社、2016年、2,200円+税、ISBN 978-4-582-83737-7 |
関連ページ | 授業で扱う施設、作品、作家のサイトなどについて、授業内で必要に応じて紹介する。 |
その他、履修生への注意事項 | 1.ポータルによる授業資料の提示 授業資料の提示期間は、当該授業当日の1週間後の23:59までとする。 2.期末課題提出に関する注意 2本の期末レポートはそれぞれ、注、参考文献を含まず、本文のみで2,000字以上とする。 授業内容の理解度、学術的な考察、自分の意見、正しい論文作法(引用のしかた、文末注の付け方、参考文献の記載など)を重視して成績を評価する。 期末レポート2本が期限内にポータル経由で提出されないと、成績評価対象外となる。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |