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科目名総合科目(観光)
担当者小関 孝子、鶴田 雅昭
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目観光開発のダイナミズムとそれを支える組織学
授業の達成目標私たちが日頃直面するさまざまな問題事象は、一つの問題に対して多種多様な要因が複雑かつ有機的に絡んでおり、極めて多面的な構造を呈したものがほとんどです。そのために、一つの問題を解決しようとする場合、ある一方からの視点だけではなかなか解決することができません。
 このようなことは学問の研究の場合についても同様で、一つの問題提起に対して、一専門分野からの視点だけでは解決できない場合が多く、複数の学問分野の視点からアプローチすることによって初めて解決可能となる場合が多くなっています。
  この総合科目では、専攻分野の異なる複数の担当者で一つのテーマを扱います。一つのテーマについて、それが多面的な構造であることを理解するとともに、その本質はいったい何なのか、総合的視野に立って分析・解決するとはどういうことか、どのような複数のアプローチが可能か、などということについて具体的に事例を挙げながら授業を進め、総合的な視野で考える力を身につけ、多面的に説明できることを目的とします。
 1年次におけるプロゼミは学問研究への導入として、この総合科目は総合的・多面的な視野からものの本質を捉えるための具体的な学問研究の方法として、それぞれ位置付けられており、互いが有機的に機能するように配置されています。
今年度の授業内容前半は私鉄経営者とリゾート開発について講義形式で進め(鶴田担当)、後半は観光と消費社会に関する現在の課題について講義形式で進める(小関担当)。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について各授業に対して事前の予習と事後の復習は十分に行って下さい。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項次週の課題観光地について、予習としてネット、文献などの事前調査を行うこと。新聞の経済面を読むこと。
第1回私鉄経営とリゾート開発(小林一三と宝塚・六甲)
第2回私鉄経営とリゾート開発(近畿日本鉄道の事例) 遅延がもたらす影響
第3回私鉄経営とリゾート開発(堤康次郎の軽井沢開発)
第4回軽井沢Ⅱ、西武鉄道の大規模開発
第5回箱根の観光開発と富士屋ホテル
第6回鉄道資本による箱根の開発と「箱根山戦争」
第7回鉄道資本による伊豆半島のリゾート開発
第8回まちの記憶と観光Ⅰ、震災復興における観光の役割を考える
第9回まちの記憶と観光Ⅱ、旧炭鉱町の観光政策と開発の爪痕:夕張と芦別を事例に
第10回観光と文化風習Ⅰ、飲食文化とテロワール:日本酒、ワイン、ウィスキーに着目して
第11回観光と文化風習Ⅱ、新婚旅行とリゾートウエディング:結婚をとりまく親密性の変容
第12回観光と文化風習Ⅲ、文化の盗用(cultural appropriation)を観光の視点から考える
第13回観光と消費社会Ⅰ、都市を構成する商業のいま:銀座とNYマンハッタンを事例に
第14回観光と消費社会Ⅱ、富裕層向けマーケティングと格差社会
授業の運営方法前半、後半ともにパワーポイントを使用する講義方式で行います。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法ポータルを利用してフィードバックします。

評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 前半・後半とも試験は実施しません。
小論文・レポート 55% 前半のレポート課題40%、後半レポート15%で評価します。
授業参加 45% 前半が小レポート10%、後半の毎回提出するリアクションコメント35%です。
その他 0% とくになし
テキスト 前半、後半ともにテキストを使用しません。必要に応じて資料を提示する、あるいはプリントを配布します。
参考文献 適時指示します。
その他、履修生への注意事項 【前半部分の出席カウント方法】
スマホを利用した出席登録

【後半部分の出席カウント方法】
授業後のコメント提出をもって出席とカウントします

【授業参加に関する評価方法】
前半は小レポートの提出してもらいます。(40%)
後半は毎回講義後、ポータルにコメントを提出してもらいます。(35%)
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】