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科目名総合科目(地域文化)
担当者新垣 智子、岡野 宣勝
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目

地域社会における文化の動態

授業の達成目標

私たちが日頃直面するさまざまな問題事象は、一つの問題に対して多種多様な要因が複雑かつ有機的に絡んでおり、極めて多面的な構造を呈したものがほとんどです。そのために、一つの問題を解決しようとする場合、ある一方からの視点だけではなかなか解決することができません。
このようなことは学問の研究の場合についても同様で、一つの問題提起に対して、一専門分野からの視点だけでは解決できない場合が多く、複数の学問分野の視点からアプローチすることによって初めて解決可能となる場合が多くなっています。
この総合科目では、専攻分野の異なる複数の担当者で一つのテーマを扱います。一つのテーマについて、それが多面的な構造であることを理解するとともに、その本質はいったい何なのか、総合的視野に立って分析・解決するとはどういうことか、どのような複数のアプローチが可能か、などということについて具体的に事例を挙げながら授業を進め、総合的な視野で考える力を身につけ、多面的に説明できることを目的とします。
1年次におけるプロゼミは学問研究への導入として、この総合科目は総合的・多面的な視野からものの本質を捉えるための具体的な学問研究の方法として、それぞれ位置付けられており、互いが有機的に機能するように配置されています。

今年度の授業内容

地域の境界を越えた人の移動により生じる異文化接触と文化変容について、主に沖縄の事例を用いながら考察する。日本の南西エリアに広がる島嶼社会である沖縄は歴史的に様々な外部勢力による侵入や支配を経験すると同時に域外への出稼ぎ者や海外移民を多く送出しており、沖縄の文化は異文化との相互作用の中で変容を繰り返してきた。本授業ではこうした視点から沖縄社会の様々な側面に着目し、多角的に検討を加えることで地域社会における文化の動態について理解を深めていく。

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回の授業に際して、ポータルに掲出する講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項

授業で取り上げたテーマやトピックについて関心を持ち、積極的に各種メディアの情報や関連文献にあたって予習・復習を行うこと。

第1回ガイダンス
第2回文化の接触と変容
第3回沖縄の歴史と文化
第4回米軍基地と文化
第5回沖縄の食文化
第6回沖縄の言語
第7回沖縄の芸能
第8回沖縄社会と女性
第9回海外移民と沖縄文化
第10回位牌をめぐる問題とルーツ探し
第11回移民地でくらす女性たち
第12回移民の食文化
第13回世界的沖縄ネットワークの形成
第14回まとめ
授業の運営方法

映像を有効に用いて臨場感のある授業を行います。

なお、授業スケジュールは受講生の理解度や授業の進度により内容や順序が変更されることがあります。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法必要に応じて、前回リアクションペーパーから興味深い見解や疑問などを紹介し、解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 70% 期末レポート
授業参加 30% 毎回のリアクションペーパーなどにより授業への参加度や理解度を評価する。
テキスト

特定のテキストは使用しない。

参考文献

参考文献は講義のトピック毎に紹介する。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】