科目名 | 教育学概論 | ||
担当者 | 谷戸 玲子 | ||
開講期 | 2025年度春学期 | ||
科目区分 | 週間授業 | ||
履修開始年次 | 3年 | ||
単位数 | 2単位 | ||
授業の方法 | 講義 | ||
授業形態 | 対面(全回対面) | ||
オンライン実施回 | — | ||
全回対面 | |||
授業題目 | 人間社会において教育の果たすべき役割と世界の教育の現状と課題、生涯学び続ける社会における学校教育及び社会教育の役割について専門的な視点で学ぶ。教育の基本的概念はどのようなもので、教育の歴史や思想において、それらがどのように現れてきたかについて学ぶ。 | ||
授業の到達目標 | 教育の意義や目的、人間の成長・発達について,基本的な内容を理解し,説明できるようになる。また,教育の理念や思想の歴史的変遷を踏まえ,現在の教育について多様な観点から考察したことを,自分の言葉で表現することができるようになる。学校教育及び社会教育の在り方や今後の課題について,個人の考えを伝え,グループで話し合うことで,新しい視点を発見したり,相手に伝わるように論述したりできるようになる。 | ||
今年度の授業内容 | 教育の意義や目的,人間の成長・発達について,教育の理念・思想・歴史,学校制度についてなどの基礎的な内容を理解する。世界の教育の現状や,近代教育制度の成立と展開,代表的な教育家の思想について理解する。歴史的な視点や国家や文化の視点から現代社会の教育を考察し,人に伝える活動を通して,学びを深める。教育をめぐる課題について,グループや個人で研究した成果を発表したり,意見交流をしたりする。 | ||
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 常に教育や学校に関するニュース等に関心をもち,ファイリングする等工夫して記録する。また,テキストを精読し,授業後に関連する箇所の基礎的な知識を整理して理解する。専門的な視点で学んだことが,実生活や教育実践のどのようなところに関連するかを考える姿勢をもつ。 | 1回平均約190分 | |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業で学んだことを,実生活と関連付け,新たな疑問をもつことの重要性を示す。また,教育とは何かということを日常的に考えながら,教育の意義や本質を捉える姿勢で他の文献を読むこと。 | ||
授業の特徴(アクティブラーニング) | リアクションペーパー/レポート/プレゼンテーション/討議(ディスカッション・ディベート)/グループワーク/ロールプレイ/課題解決型学習(PBL) | ||
第1回 | ・ガイダンス〜⾃⼰紹介,本授業のねらい,授業の進め方,評価の方法の説明 ・第1章 教育とは何か |
||
第2回 | ・第2章 学校教育の制度的展開 学校制度の歴史 公教育と義務教育 | ||
第3回 | ・第3章 教育思想家たちの紹介 (古代・中世・近世から近代・現代まで) | ||
第4回 | ・第4章 子ども観の変遷 現代の子どもたちをどう観るか | ||
第5回 | ・第5章 第6章 カリキュラム・マネジメントと求められる学力 学力観の変遷 | ||
第6回 | ・第7章 探究としての学びの意味 探究型の学習の効果と課題 | ||
第7回 | ・第8章 道徳教育と道徳授業 「特別の教科 道徳」成立の背景とこれからの道徳教育 | ||
第8回 |
|
||
第9回 | ・第10章 学級経営 学級経営の定義と学級経営の方法 | ||
第10回 | ・第11章 第12章 学校経営 学校経営組織 教育行政 教育行政の役割 | ||
第11回 | ・第13章 生涯教育 キャリア教育 キャリア形成 | ||
第12回 |
|
||
第13回 | ・第15章 第16章 多様性と教育 教育改革の動向 | ||
第14回 | ・まとめ 小レポート作成 現代の教育改革 教育の課題 教育の意義と目的と時代の変化 | ||
授業の運営方法 | ・講義及び⼩グループによるディスカッション・リフレクション | ||
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ・授業感想シート(紙⾯による)提出後、次の回に返却する。 ・提出された授業感想シートの中から、履修者同⼠が理解を深めたり視野を広げたりできる意見を抜粋し、シェアリングする。 ・質問が出たら、補⾜が必要な内容については次の回で解説する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 20% | 目標の達成度で,S,A,B,Cと4段階評価を行う |
授業参加 | 30% | グループワークへの参加,発表 |
授業参加 | 50% | 毎回提出(その授業の目標の達成度合いで評価を行う) |
評価内容(評価方法、評価基準4) | 毎回提出(その授業の目標の達成度合いで評価を行う) |
テキスト | ・金 龍哲・深沢和彦編著『教育の原理と実践』2024 2,420円 三恵社 ISBN978-4-86693-915-5 |
参考文献 | ・⽂部科学省『小学校学習指導要領』 ・文部科学省『生徒指導提要(改訂版)』 ・白井 俊(2020).OECD Education2030プロジェクトが描く教育の未来 ミネルヴァ書房 ・河村茂雄著(2019)『アクティブラーナーを育てる自律教育カウンセリング』図書文化 |
関連ページ | http://gototadashi.sunnyday.jp 後藤忠の心を育てる道徳授業 |
その他、履修生への注意事項 | <「授業の実施⽅法」の具体的内容・対⾯授業について> ・90分以上授業に参加し,課題(授業感想シート)等提出をもって出席とする。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |
実務経験の概要 | ⼩学校教諭,ガイダンスカウンセラー,上級教育カウンセラー,道徳授業地区公開講座講師,校内研究講師,学級経営コンサルテーション講師,国語・総合・特活・道徳等授業研究講師,学校経営マネジメント講師,学級経営研修会講師,いじめ防止研修会講師 |
実務経験と授業科目との関連性 | ⼩学校教諭として43年間勤務(教諭30年間,主幹教諭5年間・副校長6年間・校長7年間)。学級経営研修会講師,保護者向け研修会講師等の経験を活用し,アクティブラーニングを行う。教育学の原理に関する項目内容を,具体的な実践とつなぎ合わせて講義を行う。体験的に学ぶ仕掛けを取り入れながら,理論と実践を結びつけながら理解できるように工夫を施す。 |