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科目名公衆衛生論
担当者菅原 民枝
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目保健衛生と保健医療政策に関する制度の基礎知識(公衆衛生学と疫学)
授業の達成目標この授業では保健衛生の現状と動向について、最新の統計データや関連資料に基づき、社会保障の動向と衛生行政、衛生の主要指標、保健医療の政策動向、医療提供体制と保険制度等、中でも感染症疫学を事例にして学びます。
  • 現在社会保障の改革の必要性があると言われていますが、何故なのかを理解することで、自らの意見が言えるようなる。
  • 医療保健のデータ(出生率、死亡率の人口動態や健康状態、医療提供体制等)を知ることで、政策全般について説明できるようになる。
  • 具体的に医療保健政策(感染症動向、予防接種、母子保健含む)に関連する新聞記事やニュース記事に関心を持てるようになる。
  • 感染症疫学を事例として、公衆衛生行政やデータの種類、サーベイランスの仕組みを理解できるようになる。
今年度の授業内容・2020年に発生した「新型コロナウイルス感染症」を含め、感染症によるパンデミックは繰り返し起こっています。感染症パンデミックの歴史に対してどのような対応があったのかも学びます。
・健康にかかわる諸問題、出生や死亡のデータや公衆衛生行政が社会との関連でどのようにとらえるのかを、基本的な知識を学んだ上で、保健衛生に関する制度を考察します。
・母子保健や感染症対策、予防接種政策を通して、保健衛生に関する制度を考察します。
・感染症対策における人権について、ハンセン病を通して学びます。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にテキスト範囲を読み、疑問に思うことを整理しておきましょう。
講義終了後は自分なりにまとめ直し理解を深めておきましょう。

合計60時間
自習に関する一般的な指示事項公衆衛生の問題は社会生活の問題でもあります。日常から、関心をもっておきましょう。
第1回はじめに(新型コロナウイルス感染症の動向、社会保障の動向 等)
第2回社会保障の動向と衛生行政(公衆衛生学)
第3回衛生の主要指標(人口動態(出生、死亡等)等)(公衆衛生学)
第4回保健と医療の動向1:感染症対策(公衆衛生学)
第5回医療保険制度(保健医療政策学)
第6回国民医療費(保健医療政策学)
第7回感染症疫学(疫学)(感染症対策 等)
第8回感染症疫学(疫学)2(パンデミック感染症の歴史 等)
第9回感染症の差別偏見問題(人権教育学)
第10回保健と医療の動向2:母子保健、健康増進(公衆衛生学)
第11回保健と医療の動向3:医療供給体制、薬事行政(公衆衛生学)
第12回保健と医療の動向4:介護保険、食品衛生(公衆衛生学)
第13回保健と医療の動向5:学校保健、環境保健
第14回総括
授業の運営方法テキストを用いて概説する。
疫学の実際では、公表されている疫学データを用いて、レポートを作成する。
授業前1週間の公衆衛生に関する時事問題等を用いて解説をする。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法レポート提出後に、内容の紹介及び解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 60%
小論文・レポート 20% 授業内容に関連したテーマについて提出する。
授業参加 20% 授業内容に関連したテーマについて発言をする。
テキスト 一般財団法人 厚生労働統計協会 国民衛生の動向 2023/2024(第70巻)令和5年8月
参考文献 日本疫学会 はじめて学ぶやさしい疫学
関連ページ 厚生労働省ホームページ  http://www.mhlw.go.jp/
国立感染症研究所ホームページ  https://www.niid.go.jp/niid/ja/
その他、履修生への注意事項 ・外部の専門家による特別講義を実施します(感染症の差別偏見問題について、人権教育の専門家をお招きする予定です)。
・出欠確認は、スマホ出席機能を用いて実施します。
・授業に関する質問は、メールで受付をします。メールアドレスは初回講義でお伝えします。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】
実務経験の概要 教員は国家公務員研究職です(国立感染症研究所感染症疫学センター主任研究官)
博士号を有しています
実務経験と授業科目との関連性 医療保健政策学、公衆衛生学、感染症疫学を取り巻く最新の課題について実務の講義を通して学ぶことができます。