科目名 | 河川海洋学 | |
担当者 | 根本 雅生 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 地球上の水循環の概要を知り、とくに川と海に生じるさまざまな自然現象への理解を深めることを授業の目的とする。河川学の分野では、川の成り立ち、川の姿、川の作用、人と川とのかかわりについて理解させる。また、海洋学の分野では、海の成り立ち、構造、流れの仕組み、海水中の物質の循環、海洋の生産力、地球環境に果たす海の役割などについて考えられる能力を養う。そして、人と海とのかかわり、川と海、森と海のかかわりについての理解を深める。 | |
授業の達成目標 | 人類にとって、如何に水資源が重要であるかを理解し、説明できるようになる。河川と海、そして大気をめぐる水は、地球温暖化にも重要な役割を果たしていることを理解し、人類の未来について洞察できるようになる。川、そして海は繋がっており、「里山」から「里海」へと物質は循環し、人間の営みにかかせないものであることを理解し、説明できるようになる。 | |
今年度の授業内容 | 地球上の水がどのような形態で存在し、どのように循環しているかについて講義する。つぎに、川の成り立ちと姿、人と川とのかかわりについて、日本の河川を例に紹介する。つぎに、海の姿、海の仕組み、海に含まれる物質の動き、海の生産力、地球環境に果たす海の役割について講義する。さらに、森と川と海が深く関係していることを理解させる。また、広い海に起こる現象を、どのようにして把握するのかについての科学技術、沿岸防災技術などについても触れる。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 特段の予習は必要ありませんが、テレビ・新聞等にて、「河川」や「海」に関する報道・記事を確認して下さい。授業は資料を配付し、それに書き込む形式(サブノート)で進めます。その配布資料をもとに復習し、そして定期試験の準備に必要ですので、なくさないようにして下さい。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 河川や海、地球環境にかかわる報道・記事等に常に関心を持ち、自然に親しみ、地球環境について自分で考える習慣を身につけること。 | |
第1回 | イントロダクション:水の惑星「地球」、世界の水循環。 | |
第2回 | 川の成り立ち:川ってなんだろう。川には源がある。 | |
第3回 | 川の成り立ち:日本の川、世界の川の様相。 | |
第4回 | 川と人とのかかわり:日本人は、川とどのように戦ってきたのか。 | |
第5回 | 川と人とのかかわり:身近な川「荒川」って、どんな川なんだろう。 | |
第6回 | 川と海とのかかわり:「里山」と「里海」とはなんだろう。 | |
第7回 | 海の成り立ち:海の流れは、どのようにできているのだろう。 | |
第8回 | 海水の化学成分:なぜ、海の水はしょっぱいのだろう。 | |
第9回 | 海の生物:海の生物の多様性。プランクトンが、気候変動に果たす役割とは。 | |
第10回 | エルニーニョ:日本に暖冬、冷夏をもたらすエルニーニョとは。 | |
第11回 | 地球温暖化と海:一体本当に地球は温暖化しているのか。 | |
第12回 | 地球温暖化と海:温暖化を遅らせる海の役割とは。 | |
第13回 | 日本周辺の海:豊富な水産資源をもたらす黒潮・親潮とは。 | |
第14回 | 沿岸災害・海を測る:津波はどうして起きるのか。どのようにして海洋観測を行っているか。 | |
授業の運営方法 | 資料を配布するとともに、ビデオ映像、パワーポイントを使用する。毎回の授業終了時に講義内容の概要、感想等を提出していただき、これをもって出席確認とする。 また、授業期間中に2回、課題レポートを提出していただきます。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 各課題に関して、提出の際その内容に関して教員が講評を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 60% | 講義で示した重要項目について穴埋め式で問う。 |
小論文・レポート | 30% | 中間レポート、期末レポート |
授業参加 | 10% | 出席授業に関してレジュメを提出 |
テキスト | なし |
参考文献 | 川の科学/建設技術研究所広報委員会/山海堂/2002年/\2,500 ISBN4-381-02146-0 海のトリビア/シップアンドオーシャン財団、日本海洋学会/日本教育新聞社/2006年/\934 ISBN4-89055-275-8 生物海洋学入門/C.M.LALLI and T.R.PARSONS 長沼毅訳/講談社/1997年/\3786 ISBN4-06-153713-X |
関連ページ | 日本海洋学会HP http://wwwsoc.nii.ac.jp/kaiyo/mt3/ 東京海洋大学HP http://www.kaiyodai.ac.jp/ 海上保安庁海洋情報部HP http://www1.kaiho.mlit.go.jp/ |
その他、履修生への注意事項 | 授業中は、私語を慎むこと。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |