科目名 | 水産学 | |
担当者 | 根本 雅生 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 水産学入門 ーー海や川の恵みが食卓に上るまでーー | |
授業の達成目標 | 普段、何気なく食べている魚介類、イカ・タコ類、エビ・カニ類、海藻類などの水産食品は、食卓に上るまでにはさまざまなプロセスがあり、そこには「水産学」が深く係わっている。本授業では「水産学」に親しみ、海・湖沼・川に生息している水産生物がどのような手段で採取・捕獲され、あるいは育てられて、どのような流通システムを通して食卓に上るのかについて、理解し説明できるようになることを目的とする。また、水産資源を維持するためには、何をなすべきかについて考える能力を身につける。 | |
今年度の授業内容 | 水産学が、いかに幅広い実学ベースの学問であるかについて概説するとともに、古くから行われてきた漁業の歴史について述べる。さらに、かつての狩猟的な漁業から現在発展しているつくり育てる漁業について解説する。また、主要な魚種のライフサイクル(生活史)、漁獲方法、貯蔵から流通、食卓に上るまでの流れをDVDなどの映像を使って講義する。さらに、水産資源には限りがあること、資源を枯渇させないために、現在取り組んでいるさまざまな方法について講義する。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 特段の予習は必要ありませんが、テレビ・新聞等にて「水産」に関する報道・記事等を確認して下さい。また、買い物の際、「鮮魚売り場」等にてどのような魚介類が並んでいるか、確認してみて下さい。授業は資料を配付し、それに書き込む形式(サブノート)で進めます。その配布資料をもとに復習し、そして定期試験の準備に必要ですので、なくさないようにして下さい。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 普段、切り身でしかお目にかかれない魚などを図鑑等で調べて、その特徴を知ること。魚介類のライフサイクル(生活史)に興味を持つこと。新聞・テレビなどの報道・記事等に注意して、水産資源に関する事柄に関心を持つこと。 | |
第1回 | 「水産学」とは、どういう学問か。 | |
第2回 | 沿岸漁業の歴史:江戸時代から漁業は、どのようにして発展してきたか。 | |
第3回 | 近代漁業:遠洋漁業・沖合漁業とは、どのようなものか。 | |
第4回 | 近代漁業:近代における沿岸漁業とは、どのようなものか。 | |
第5回 | 海面養殖業・栽培漁業とは、どのようなものか。 | |
第6回 | 海面養殖業:タイやサワラ等は、どのようにして養殖されているか。 | |
第7回 | マグロ:日本人が愛してやまないマグロとは、どのような魚か。 | |
第8回 | マグロ:クロマグロは、どのようにして育てられたか。さばにマグロを生ませるとは。 | |
第9回 | カツオ:カツオとは、どんな魚だろう。カツオ一本釣りとは、どのような漁業か。 | |
第10回 | サケ・マス:サケとマスは兄弟。温暖化で、サケは日本に帰って来なくなるのか。 | |
第11回 | イカ:夜間の人工衛星画像からイカがみえる… ダイオウイカってなんだろう? | |
第12回 | サンマ:光に誘われるサンマ。秋の味覚の代表であるサンマが、食べられなくなる? | |
第13回 | クジラ:クジラは魚類ではない。マッコウクジラとダイオウイカの闘い。 | |
第14回 | 日本人の食文化:水産物大国から水産物輸入国へ。水産物は、超健康食品。 | |
授業の運営方法 | 資料を配布するとともに、ビデオ映像、パワーポイントを使用する。毎回の授業終了時に講義内容の概要、感想等を提出していただき、これをもって出席確認とする。 また、授業期間中に2回、課題レポートを提出していただきます。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 各課題に関して、提出の際にその内容に関して教員が講評を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 60% | 講義で示した重要項目について穴埋め式で問う。 |
小論文・レポート | 30% | 中間レポート、期末レポート |
授業参加 | 10% | 出席授業に関してレジュメを提出 |
テキスト | なし |
参考文献 | 現代の水産学/日本水産学会出版委員会編/恒星社厚生閣/1994年/\5,912 ISBN4-7699-0784-2 沿岸漁業の歴史/山口徹/成山堂/2007年/\1,680 ISBN978-4-425-852819 食材魚貝大百科 別巻1 マグロのすべて/河野博・茂木正人/平凡社/2007年 /\2,600 ISBN978-4-582-545760 |
関連ページ | 東京海洋大学HP http://www.kaiyodai.ac.jp/ WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/ 水産白書 http://www.jfa.maff.go.jp/hakusyo/index.htm |
その他、履修生への注意事項 | 授業中は、私語を慎むこと。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |