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科目名水産学
担当者吉田 次郎
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目水産学入門 ーー海や川の惠みが食卓に上るまでーー
授業の達成目標普段、何気なく食べている魚介類、イカ・タコ類、エビ・カニ類、海藻類などの水産食品であるが、食卓に上るまでにはさまざまなプロセスがあり、そこには「水産学」が深く係わっている。本講義では「水産学」に親しみ、海、湖沼、川に生息している水産生物がどのような手段で採取・捕獲され、あるいは育てられ、どのような流通システムを通して食卓に上るのかについて理解し説明できるようになることを目的とする。また水産資源を維持するために何をなすべきかにについて考える能力を身につける。
今年度の授業内容水産学がいかに幅広い実学ベースの学問であるかについて概説するとともに、古くから行われてきた漁業の歴史について述べる。さらに、かつての狩猟的な漁業から現在発展している育てる漁業について解説する。また、主要な魚種のライフサイクル、漁獲方法、貯蔵から流通、食卓に上るまでの流れをDVDなどの映像をつかって講義する。さらに、水産資源には限りがあること、資源を枯渇させないために現在取り組んでいるさまざまな方法について講義する。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について特段の予習は必要ありません。授業資料は配付し、それに書き込む形ですので、復習、また、試験準備に必要ですので、なくさないようにしてください。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項普段、切り身でしかお目にかかれない魚などを図鑑で調べて特徴を知ること。魚介類のライフサイクルに興味を持つこと。新聞・テレビなどの報道に注意して、水産資源に関する事柄に関心を持つこと。
 第1回水産学とはどういう学問か
 第2回沿岸業業の歴史 江戸時代から漁業はどのようにして発達してきたか。
 第3回近代漁業 遠洋漁業、沖合漁業とはどのようなものか。
 第4回近代漁業 近代における沿岸漁業とはどのようなものか。
 第5回海面養殖業 栽培漁業とはどのようなものか。
 第6回海面養殖業 タイ、サワラはどのようにして養殖されているか。
 第7回マグロ 我々日本人が愛してやまないマグロとはどのような魚か。
 第8回マグロ クロマグロはどのようにして育てられたか。さばにマグロを生ませるとは。
 第9回カツオ カツオとはどんな魚だろう。カツオ1本釣りってどんな漁業?
 第10回カツオ カツオは栄養満点。おいしい出汁の取り方。
 第11回サケ・マス サケとマスは兄弟。温暖化でサケは日本に帰ってこなくなるのか?
 第12回イカについて 夜間の人工衛星からイカが見える?ダイオウイカってなんだろう?
 第13回サンマ 光に誘われるサンマ。秋の味覚の代表のサンマが食べられなくなる?
 第14回クジラ クジラは魚類ではない。マッコウクジラとダイオウイカの戦い。
 第15回日本人の食文化 水産物大国から水産物輸入国へ。水産物は超健康食品。
授業の運営方法資料を配布するとともに、ビデオ映像、パワーポイントを使用する。毎回の授業終了時に講義内容の概要、感想を提出していただき、これをもって出席確認とする。
授業期間中に2回課題レポートを提出していただきます。

課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法各課題に関して、提出の際その内容に関して教員が講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 60% 講義で示した重要項目について穴埋め式で問う。
小論文・レポート 30% 中間レポート、期末レポート
授業参加 10% 出席授業に関してレジュメを提出
テキスト なし
参考文献 現代の水産学/日本水産学会出版委員会編/恒星社厚生閣/1994年/\5,912
    ISBN4-7699-0784-2 
沿岸漁業の歴史/山口徹/成山堂/2007年/\1,680
    ISBN978-4-425-852819 
食材魚貝大百科 別巻1 マグロのすべて/河野博・茂木正人/平凡社/2007年 /\2,600
    ISBN978-4-582-545760
関連ページ 東京海洋大学HP http://www.kaiyodai.ac.jp/
WEB魚図鑑 http://fishing-forum.org/zukan/
水産白書 http://www.jfa.maff.go.jp/hakusyo/index.htm
その他、履修生への注意事項 授業中、私語を慎むこと。
遠隔授業の際にはMicrosoft Teams を利用し、リアルタイムでパワーポイントスライドショーを配信する。授業資料は予めポータルサイトを通じて配布する。対面の場合と同様に、講義内容の概要、感想をメール添付で教員に送付していただき出席確認とする。2回の課題レポートに関しても同様にメール添付で提出していただきます。定期試験に関しては、Microsoft Teams を利用し問題を表示し、予め配布した解答用紙に自筆で記入し、PDFなどに変換したものをやはり、メール添付で提出していただきます。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】