科目名 | 天文学 | |
担当者 | 國司 眞 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 天文学の歴史を踏まえ、最新の太陽系の姿、恒星の進化、宇宙の構造について学びます。 | |
授業の達成目標 | 天体の特徴や宇宙の構造を理解することにより、宇宙の中の地球の位置と地球上の人々の生活を自然科学の視点から考える力を養う。さらに宇宙の摂理を理解し、様々な天文現象を説明できるようにする。 | |
今年度の授業内容 | 太陽系の天体から130億光年以上離れた銀河まで、さまざまな天体や宇宙の仕組みを時間軸、空間軸に留意しながら解き明かします。また、授業の内容に関連した天文現象及び文化遺産についても考察します。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回の授業でキーワードを提示しますので、その文言について予習すること。授業後は新たに学習した知見を踏まえて復習し、発展学習となる課題を提出する。 必要な時間:予習30分 復習30分 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業スケジュールにある天体名やキーワードを事前に調べるとともに、日頃から天文現象や暦に関する報道等をチェックする。星空を見上げる機会をつくり宇宙への興味を持つこと。 | |
第1回 | 授業の概要と進め方のガイダンス。星座の歴史。 1回目授業キーワード メソポタミア地方、ギリシア神話、プトレマイオス48星座、大航海時代、国際天文学連合。 |
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第2回 | 地球の自転に起因する現象と時刻。地球の公転と才差運動に起因する現象と暦。 2回目キーワード 日時計、天の北極・南極、天の赤道、赤道座標系、グリニッジ、明石市、閏秒、二十四節季、春分点、秋分点、黄道、黄道座標系、黄道12星座、閏年、才差円、ストーンヘンジ。 |
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第3回 | 天体としての地球と月。地震と対策。地球磁場とオーロラ。月の成因と地形。月の満ち欠けと月食。 3回目キーワード 地球のプレート、月の海、オーロラツアー、クレーター、閏月、スーパームーン、ブルームーン。 |
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第4回 | 太陽系のしくみとケプラーの法則 4回目キーワード 地球型惑星、木星型惑星、天王星型惑星、面積速度一定。 |
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第5回 | 地球型惑星 5回目のキーワード 宵の明星、明けの明星、西郷星、ハビタブルゾーン。 |
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第6回 | 木星型惑星、天王星型惑星および衛星。 6回目キーワード 大赤斑、ガリレオ衛星、環の消失、氷の火山。 |
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第7回 | 太陽系の成因を解き明かす小天体。 6回目キーワード 準惑星、小惑星、太陽系外縁天体、彗星、流星、オールトの雲。 |
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第8回 | 太陽活動と日食。 8回目キーワード 黒点、プロミネンス、フレア、コロナ、皆既日食と観測ツアー。 |
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第9回 | 恒星の進化と宇宙の物質循環。 9回目キーワード 散光星雲、散開星団、惑星状星雲、超新星、中性子星、ブラックホール、HR図。 |
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第10回 | 銀河系(天の川銀河)の構造。 10回目キーワード 銀河回転、オリオン腕、太陽は23歳、大マゼラン銀河、小マゼラン銀河。 |
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第11回 | アンドロメダ銀河の発見。 第11回キーワード 銀河群、銀河団、銀河の衝突。 |
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第12回 | 宇宙の誕生と大規模構造。 第12回キーワード ビッグバン、ハッブルの法則、宇宙マイクロ波背景放射。 |
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第13回 | 天文学の最前線。 第13回キーワード ニュートリノ、ダークマター、重力波、アインシュタインの宿題。 |
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第14回 | 世界の遺跡や文化遺産を天文学の視点で考察。 宇宙を楽しむための星空の歩き方。 第14回キーワード デンデラー天図、キトラ古墳天文図、蘇州天文図、公開天文台、星景写真。 |
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授業の運営方法 | 令和6年度春学期天文学はオンデマンド方式のオンライン授業とします。 【予習】 ・各回の授業資料を実施日前にポータルにアップしますので事前に熟読すること。 ・授業毎にキーワードの掲示があるので、そのキーワードの意味を調べておくこと。 【授業】 ・形態はオンデマンド型(予め収録した授業 内容の動画を一定の期間配信しポータルやメ ールを用いて質問や議論を行う方法)で実施します。 ・授業後の疑問点はポータルのQ&Aを利用して質問、次回の授業及び授業資料に反映しま す ・出席登録は必ず授業時間中にスマホ等で登録する。4桁の数字は設定しません。 【復習:授業毎のレポート提出】 ・各授業ごとに課題を設定します。毎回レポートを作成し授業実施週の水曜日23時59 分までにポータルに提出。 【学期末小論文】 ・学期末に宇宙の摂理や地球及び人類の存在についての小論文を課します。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題の考察は次の授業で解説します。さらに授業資料にも記載しフィードバックします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 60% | 授業の理解度及び独自の考察 |
授業参加 | 40% | 出席登録及び課題提出 |
テキスト | ・授業資料はポータル及びTeamsのチーム「令和6年度天文学」にアップします。 |
参考文献 | ・視覚でとらえるフォトサイエンス 地学図録 数研出版 900円 ISBN978-4-410-29093(理科全般についてのデータ集、図書館等で内容を確認してください) ・「よくわかる宇宙と地球のすがた」国立天文台編 丸善出版1300円 ISBN978-4-621-08147-1(理科年表の内容をビジュアル化した解説書です) ・「基礎からわかる天文学」半田利弘著 誠文堂新光社 2400円 ISBN978-4-416-21132-8 (天文学全般について、解りやすく記述されています) ・「星空の教科書」早水勉著 技術評論社 1480円ISBN978-4-7741-8617-7 (天体観測に役立つ情報が多く記載されています) |
関連ページ | ・国立天文台(NAOJ)https://www.nao.ac.jp/ ・宇宙航空研究開発機構(JAXA)https://www.jaxa.jp/ ・国立科学博物館 https://www.kahaku.go.jp/ ・NASA https://www.nasa.gov/ ・アストロアーツ http://www.astroarts.co.jp/ ・天文学辞典 https://astro-dic.jp/ |
その他、履修生への注意事項 | 授業の進捗状況によりスケジュールを若干変更することがあります。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |
実務経験の概要 | 世界中の暦と時刻の決定は天文学の重要な役割です。また地球と他の惑星を比較することで、地球の気候変動と環境変化のメカニズムを研究できます。このように天文学の知見は日常の多くの実務経験に関連しています。 |
実務経験と授業科目との関連性 | ・地球の自転と公転の授業では日時計を作成し、実務経験で重要な時刻と暦について学びます。 ・地球の授業では地震とプレートの関連、東京直下地震や東南海地震について学び、課題として受講生は家族を含む防災計画を作成します。 ・日食やオーロラ現象の授業ではこれをテーマにした旅行商品を考察し、天文現象と観光事業の関連を学びます。 ・天文学史の授業では、天文に関する世界遺産を考察し、人類の歴史と宇宙のかかわりを学びます。 |