科目名 | 深層心理学 | |
担当者 | 緒方 慶三郎 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 仮説としての無意識の理解 | |
授業の達成目標 | 心理学を基盤とする対人援助やアセスメントには様々な理論的背景がありますが、それらの基本的な理論として無意識という理解は避けて通れません。我々が何気なくしている行動や思考そして感情の背景にはどのようなことが隠されているのでしょうか。あるいは精神疾患と呼ばれるものを無意識という概念を通して観察することでどのように見えるでしょうか。本授業を履修した学生さんには、無意識という仮説構成体を複数の視点から総合的に理解することを目標としています。 | |
今年度の授業内容 | フロイトによって提唱された無意識を中心としたさまざまな概念について解説していきます。後半では様々な精神疾患について精神分析の立場などからの理解を深めていきます。対象関係論や投影法を中心とした心理検査、トラウマやアディクションについて。そして13回目では別の視点から無意識に触れていく予定です。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに提出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことをあらかじめ整理してください。また講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めてください。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義内で紹介する資料・文献を用いて予習および復習を行ってください。 | |
第1回 | イントロダクション/精神疾患の歴史と潮流 | |
第2回 | 無意識という仮説、心的構造論、経済論、力動論 | |
第3回 | 防衛機制、錯誤行為、その意味について探る | |
第4回 | フロイトが考えた発達課題、口愛期、肛門期、エディプスコンプレックス、男根期、潜伏期 | |
第5回 | 神経症理論、リビドーとその固着について | |
第6回 | フロイトの精神分析 | |
第7回 | 対象関係論 | |
第8回 | トラウマとは | |
第9回 | 自己愛の精神分析、コフートの自己愛理論、健康的な自己愛と病的な自己愛 | |
第10回 | 依存/嗜癖と精神分析、物質依存、ギャンブル、自助グループ、自己治療仮説 | |
第11回 | 統合失調症と精神分析、発症から回復の道 | |
第12回 | 投影法と無意識 | |
第13回 | 無意識への反論その1 | |
第14回 | 無意識への反論その2 | |
授業の運営方法 | 遠隔授業の実施に関しては、オンデマンドによる映像配信となります。具体的内容は「その他、履修生への注意事項」を参照にしてください。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 期末レポートを実施します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しません |
小論文・レポート | 40% | 期末レポート |
授業参加 | 60% | 積極的・協力的な授業態度によって評価します |
参考文献 | ・ 小此木啓吾・馬場謙一 編「フロイト精神分析入門」(有斐閣新書) ・ 河合隼雄「無意識の構造」(中公新書) ・ 松木邦裕「対象関係論を学ぶ」(岩崎学術出版) |
その他、履修生への注意事項 | 初回講義に講義概要と注意事項を伝えます。 本講義は遠隔授業です。オンデマンドの動画配信となっています。 出欠についてはポータルのクリッカー管理( ※実施時間は担当教員が「開始」を押してから「終了」を押すまで。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |
実務経験と授業科目との関連性 | 臨床心理学の分野の経験を通して講義を行います。 |