科目名 | 国際社会論 | |
担当者 | 島田 顕 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 国際社会の概要と実像 | |
授業の達成目標 | 国際社会の基本構造と、グローバリゼーション、難民問題など、国民国家を超えた社会過程に対する基礎的な知識を身につけ、国際社会の諸問題を考察し分析する力を養う。 | |
今年度の授業内容 | 代表的な事例として、グローバリゼーション、戦争、難民問題、その他の現象を、国際関係論、外交史、社会学、政治学の立場から概説し、またその原因と現在の状況などをふくめ多様な分析を試みる。さらに将来の日本と世界との関係、国際関係・国際社会がいかにあるべきかを考える。タイムリーな話題、ホットな話題も随時取り入れる。またビデオ教材(『映像でつづる20世紀世界の記録』その他)、スライド等を多数併用し、ビジュアルな面からも国際社会への理解を深める。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 復習は前回のプリントを再読し、内容を把握すること。また授業後は、必ずノート整理を行うこと。予習は、次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。余裕があれば事前レポート、感想レポートを準備すること。また最終レポートを書くものは、最終レポートの準備を進めること。予習・復習の時間は一時間とする。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 最終レポート(任意、4000字程度、自主テーマ)について、受講者は講義開始時から、各自が関心を持つ国際関係・国際社会の各分野、諸問題についてのレポート課題を設定し、自主学習を進めることが望ましい。その問題に対し日頃から注目し、インターネット、新聞などで情報を集めることを心がけて欲しい。ビデオ教材『映像でつづる20世紀世界の記録』については初回に各巻の内容がわかるリストを配る。そのリストをもとに内容の中からテーマを一つ選び、事前レポートを提出すること(任意)。事前レポートは、(1)テーマ、(2)何故興味がわいたのか、(3)どんな疑問か、(4)わかったこと(調べたこと)、(5)引用文献、の項目を設けて書くこと。またビデオ鑑賞後に感想レポートを提出することが望ましい(任意)。感想レポートは、(1)テーマ、(2)ビデオを見て感じたこと、わかったこと、(3)ビデオを見て考えたこと、の項目を設けて書くこと。 | |
第1回 | ガイダンス、国際社会論とはどんな学問か-国際関係論、社会学から見た意義 本講義のテーマ、目的、概要、講義方針を示し、シラバスに基づく具体的な講義内容を説明する。私たちの生活にとって国際社会がいかに必要なものであるのかを理解する。 国際社会論とはどのような学問なのかを理解する。理解を深めるために関係の深い学問である国際関係論、社会学その他と比較し、アプローチ方法、分析対象、その他の国際社会論の特徴をとらえる。 授業後、全体の概要を確認し、成績評価基準を確実に認識する。プリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第2回 | 国民国家と国際社会 国際社会論という学問の主なる分析対象である国際社会を理解する。国際社会を理解するために、国内社会と比較しながら特徴をとらえる。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第3回 | 国益(ナショナル・インタレスト)と国力(パワー) 国家の目標である国益とその種類、また国家の目標の手段である国力について理解し、国家が持てる様々な手段を把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第4回 | 戦争と軍縮 国際社会の最大にして最も困難な問題の一つである戦争について理解を深める。その原因を突き止め、防止すること、さらに一旦戦争が始まってしまった場合、早急に終結させることが国際社会の最大の課題であることを理解する。これまでの戦争の原因、方法、規模、効果、戦時国際法、戦後処理、戦争責任、軍縮、軍備管理を把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第5回 | 安全保障、軍事力、軍縮と軍備管理 戦争を防ぐ手立てである安全保障(3つの型がある)を押さえ、その具体例を歴史的事実から把握する。武力行使の全面的禁止下の状況における自衛権の行使、自衛権の種類、安全保障との対応、現在の軍事力の在り方、軍縮と軍備管理に対する理解を深める。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第6回 | 国際機構とその役割(国際連盟と国際連合、国連の平和維持活動、地域的集団安全保障、地域統合機構) 国際機構の種類、歴史的な変遷を把握し、現在の国際機構の機能と役割を理解する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第7回 | グローバリゼーション 国際社会で起こっている主な事象の一つであるグローバリゼーションについての理解を深める。これまでの国家や地域などの境界を越えて地球規模で複数の社会とその構成要素の間での結びつきが強くなることに伴う社会における変化やその過程がグローバリゼーションが、原始古代から続いており、その積み重ねが現代のグローバリゼーションであることを理解する。また多くの分野にわたるグローバリゼーションを取り巻く国家、社会、企業の状況を把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。。 |
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第8回 | 難民問題 国際社会を揺るがしている難民問題について理解を深める。難民と亡命の相違、難民の歴史など、基礎的な知識を身に着けたうえで、現在起こっているシリア難民問題の背景、経緯と国際社会と日本の対応について把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第9回 | ナショナリズムとイデオロギー 国際社会の政治意識、政治行動に影響を与えるナショナリズム、イデオロギーについて理解する。特に国家の目的である国益に取り入れられた際のイデオロギーが個人の行動、さらには国際社会全体に変化をもたらしている状況を把握する。主なイデオロギーとしてファシズム、社会主義を取り上げそれらの特徴を理解する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第10回 | 国際社会の歴史―成立から18世紀まで 国際社会の始まりであるウェストファリア条約、30年戦争に対する理解を深める。国際社会の始まりが宗教戦争であったことを理解し、また戦争前後の国際社会の状況の変化を把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第11回 | 国際社会の歴史―18世紀 相対的に安定した状況であった18世紀的安定の国際社会と、相対的安定を可能ならしめた諸条件を把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第12回 | 国際社会の歴史―19世紀以降 19世紀以降の国際社会における本質的な変化、それをもたらした諸条件、さらにはヨーロッパを中心とした帝国主義列強の植民地分割、戦争の激化という国際社会の変化を理解する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第13回 | 国際社会の歴史―第一次世界大戦と第二次世界大戦 総力戦としてのWWI、ロシア革命、ファシズム体制出現後の戦間期、WWIIの戦いの特徴を把握する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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第14回 | 冷戦とポスト冷戦(ソ連崩壊、東欧民主主義革命、ユーゴ内戦) WWII後の米ソ超大国、新興独立諸国の出現などの冷戦の状況、冷戦下の熱戦であったアジアの状況、ソ連崩壊、東欧民主主義革命後の国際社会を理解する。 前回のプリントを再読し、内容を復習する。次のプリントを予め読み、わからない語句等を参考書、インターネット等で調べておくこと。授業後、ノート整理を行うこと。 |
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授業の運営方法 | 資料プリントの配布・解説、板書、ビデオ鑑賞などが中心となる。 最初の30分ビデオ鑑賞、中間30分資料プリントの配布・解説、残り30分まとめと板書。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 講義中に全体に対するフィードバックを行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 40% | 記述式、持ち込み不可、穴埋め問題と論述問題。詳細は講義中に提示する。 |
小論文・レポート | 0% | その他の項目に集約した。詳細は講義中に提示する。 |
授業参加 | 0% | その他の項目に集約した。詳細は講義中に提示する。 |
その他 | 60% | レスポンスシート、レポート課題、宿題、小テスト、最終レポートを含む。詳細は講義中に提示する。 |
テキスト | なし、配布する資料プリントを使用する。 |
参考文献 | 加藤哲郎、小野一、田中ひかる、堀江孝司編『政治を問い直す1 国民国家の境界』日本経済評論社、2010年 その他の参考文献は随時講義中に提示する。 |
関連ページ | 加藤哲郎のネチズンカレッジ(政治学) http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Homef.html その他については講義中に提示する。 |
その他、履修生への注意事項 | 最終レポート以外にも複数のレポートを課す予定である。課題については講義中に提示する。なお成績評価の割合(%)は一応の目安であり、詳細は受講状況を見ながら講義中に提示する。また成績評価方法、成績評価の割合は受講状況によって変更することもありうる。成績は、レスポンスシート、授業レポート、学期末テスト、最終レポート、質問、発言、意見、感想などを総合して評価する。なお受講者の学習意欲、積極性を大いに評価するので、任意のレポート、講義・ビデオの感想等を歓迎する。受講者は国際関係論、社会学などの関連科目をあらかじめ受講し、予備知識をつけておくことが望ましい。 最終レポート(4000字程度、自主テーマ)について、受講者は講義開始時から、各自のレポート課題を設定し、自主学習を進めることが望ましい。その問題に対し日頃から注目し、インターネット、新聞などで情報を集めることを心がけて欲しい。レポート課題については講義中に提示するが、ウェブでも提示するので受講者はウェブその他の掲示に常に注目しておくこと。なお成績評価の割合(%)は一応の目安であり、詳細は受講状況を見ながら講義中に提示する。受講者の学習意欲、積極性を大いに評価するので、任意のレポート、講義・ビデオの感想等を歓迎する。ビデオ教材『映像でつづる20世紀世界の記録』については初回に各巻の内容がわかるリストを配る。そのリストをもとに内容の中からテーマを一つ選び、事前レポートを提出すること(任意)。事前レポートは、(1)テーマ、(2)何故興味がわいたのか、(3)どんな疑問か、(4)わかったこと(調べたこと)、(5)引用文献、の項目を設けて書くこと。またビデオ鑑賞後に感想レポートを提出することが望ましい(任意)。感想レポートは、(1)テーマ、(2)ビデオを見て感じたこと、わかったこと、(3)ビデオを見て考えたこと、の項目を設けて書くこと。 単位認定には定期試験の受験を要件とする。定期試験未受験の場合は、たとえ課題が全部提出されていても自動的にEとなるため、単位取得希望者は必ず受験すること。定期試験期間中の試験となるため、試験日に受験できるようにすること(就職関連の理由であっても別の日に試験を受けたり、試験以外の代替措置をとる事は公平性の確保のためできないため、その様な趣旨の相談は一切受けられない。4年生はこの点を充分に諒解した上で受講すること)。 7回以上の欠席、レスポンスシート7回以上の未提出は定期試験受験資格を失うものとする。30分以上の入室は許可しない。授業中の携帯と私話を禁止する。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |