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科目名ファッション論
担当者深町 浩祥
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目メタファッション概論
授業の達成目標ファッションは人々に、「新しさ」を示すことで生み出される社会現象と経済活動と言える。この講義では「すべてのものは有機的なつながりを持っている」という前提に立ち、ファッションをひとつ上の次元からみる「メタ(抽象的)思考」の視点を導入する。本授業を通じて、ファッション概念の歴史的変遷とファッションが対象とするアート、デザイン、仮想空間、AI技術、ビジネス等の分野横断的要素と理論を説明できるようになることを目標とする。
今年度の授業内容ファッションという概念の本来の意味を学んだ上で、美学、美術史、デザイン、音楽、現代アート、映画、マンガ・アニメ、ゲームなど、周辺分野との関係性について、アルス・コンビナトリアの概念を踏襲しながら、メタ思考の発想法について講義形式で紹介する。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前に公開される各回の授業資料を予習し、授業後には重要なポイントを確認しておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項日常の生活の中にあふれる情報を意識的に遮断する時間を持ち、ある事象の背景にある本質を思考する訓練を行い、多くの人とその事象についてディスカッションする機会をつくること。
 第1回ガイダンス:「Fashion」の本当の意味
 第2回ファッション概念の変遷
 第3回アパレルファッション国外
 第4回アパレルファッション国内
 第5回アルス・コンビナトリア
 第6回ファッションとスペクタクル社会
 第7回ファッションとメタバース(マンガ・アニメ・ゲーム)
 第8回ファッションと美学・美術史①
 第9回ファッションと美学・美術史②
 第10回ファッションと建築空間
 第11回ファッションと地域・民族文化
 第12回ファッションと音楽
 第13回ファッションと心理的行動
 第14回ファッションと政治
 第15回ファッションと法
授業の運営方法基本的に講義形式で授業を行う。この授業はオンライン選定科目に指定されているため、Microsoft Teamsによるリアルタイム授業を基本とする(チームコードは事前に通知する)。
遠隔授業の実施方法:Microsoft Teamsを利用したリアルタイム授業とする。初回授業までに、チームコードをポータルより通知するので、チーム参加できるように準備しておくこと。
運営方法:授業資料の閲覧は、Teamsの利用を基本とする。
出席管理:ポータルの出席コード管理を利用する。
授業運営:状況により内容に変更が生じる場合がある。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法レポート回収後、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解についての解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 70% 期末レポート
授業参加 10% 積極的な発言など。
その他 20% リアクションペーパー等
テキスト 適宜指示する
参考文献 深町浩祥訳『ファッションデザイン 101のアイデア 』フィルムアート社 、2011
深町浩祥編著『世界へひらくJAPAN FASHION ──本当のクール・ジャパンをつくる人たち』フィルムアート社、 2011
小田部 胤久『芸術の逆説』東京大学出版会、2001
小田部 胤久『西洋美学史』東京大学出版会、2009
外山紀久子編『musica mundana:気の宇宙論・身体論』埼玉大学教養学部リベラル・アーツ叢書,、2015
関連ページ 適宜指示する
その他、履修生への注意事項 柔軟な発想、社会の表層と深層との関係、物事の奥深さに興味があり、多角的な視点を身につけたい学生の履修が望ましい。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】
実務経験の概要 ファッション企画会社ディレクター。現代アートキュレーター・アドミニストレター。
実務経験と授業科目との関連性 美学・芸術学、美術史、デザイン史、文化史、産業史、ビジネスプラクティスなど、ファッションを理解するために必要な分野横断的な理論と実践内容。