科目名 | ラテン語とローマ文化 |
担当者 | 小川 文子 |
開講期 | 2023年度秋学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 古典ラテン語に親しもう |
授業の達成目標 | この授業の達成目標は、古典ラテン語の基礎的な文法事項を理解し、身に着けることです。最終的には、学んだ文法事項を正しく用いて、古典ラテン語の文を読解できるようにすることを目指します。また、古典ラテン語を使っていたローマの人々の文化についても知識を学び、文化的な背景を踏まえたうえで、ラテン語で書かれた文の意味を適切に読み取ることを目指します。 |
今年度の授業内容 | この授業で学ぶ古典ラテン語は、英語やフランス語、ドイツ語といった西洋の言語のベースとなっている言語です。一語一語パズルのように読み解いていくことが古典ラテン語を読解するポイントです。授業では、そのパズルのルールにあたる「文法事項」を順を追って解説し、勉強していただきます。同時に、ローマ文化についても取り扱っていきますが、これは例文としてご紹介する文章の背景となる知識を学ぶためです。言語と文化の両面から学んでいきます。 |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 講義ではありますが、知識を⾝に着けることが必要です。毎回、授業の最後に具体的な箇所や課題を提⽰しますので、予習または復習を⾏ってください。授業内では、適宜質問に答えてもらい、前回の授業の復習が出来ているかを確認します。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 指⽰された箇所以外についても、⾃⾝で必要性を感じた箇所については⼗分復習を⾏うようにして下さい。 |
第1回 | ラテン語とは/ラテン語の歴史:ラテン語が使われていた場所と時代について見ていきます。 |
第2回 | ラテン語を発音してみよう/ローマの歴史①:ラテン語のアルファベットの発音の仕方を覚えます。アエネアスやロムルス・レムスの伝承について学びます。 |
第3回 | 音節とアクセント/ローマの歴史②:音節を理解し、アクセントをつけて読めるようにします。王制からカエサルの時代について学びます。 |
第4回 | 動詞の変化①現在形/ローマの歴史③:動詞の現在形の変化を学びます。初代皇帝アウグストゥスの時代について学びます。 |
第5回 | 名詞の変化①/ローマの歴史④:名詞の変化を学びます。五賢帝の時代について学びます。 |
第6回 | 名詞の変化②/ローマの哲学①:名詞の変化の続きを学びます。政治家としても活躍したキケロの哲学を見ます。 |
第7回 | 品詞と文型/ローマの哲学②:文法の基本である品詞と文型について確認します。セネカの哲学について学びます。 |
第8回 | 形容詞の変化/ローマ神話の背景:形容詞の変化を学びます。ローマ神話の背景にあるギリシア神話について学びます。 |
第9回 | 前置詞/ローマの文学①:前置詞について学びます。ローマにおける文学の歴史を見ていきます。 |
第10回 | 動詞の変化②現在形の続き/ローマの文学②:動詞の現在形の変化を学びます。ウェルギリウス『アエネーイス』について見ていきます。 |
第11回 | 人称代名詞の変化/ローマの文学③:人称代名詞の変化を学びます。オウィディウス『変身物語』に関する知識も学びます。 |
第12回 | 動詞の変化③未完了過去/ローマの文学④:動詞の未完了過去の変化を学びます。アプレイウス『黄金のロバ』に関する知識も学びます。 |
第13回 | 訳を作ってみよう/韻律について:これまでに学んだ知識を用いて自分で訳を作る練習をします。韻律についても学びます。 |
第14回 | 韻文/ローマ文化の特徴:『アエネーイス』冒頭を韻律に従って読みながら、文法も確認します。ローマ文化についての特徴をおさらいします。 |
第15回 | まとめ:第14回までに学んだ知識を、期末試験に備えた問題演習形式で振り返ります。 |
授業の運営方法 | 講義科⽬ですので、⽂法の知識およびローマ⽂化に関する知識の解説がメインとなります。しかし、⽂法知識を実際に使えるようになるために、ただ聞くだけではなく、参加者のみなさんが⾃分で考えたり、実際に作業に取り組む時間も毎回設けます。また、授業内では知識が定着しているかの確認として、質問に答えてもらいます。 |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 試験後、模範解答および典型的な誤答について解説資料を配布します。
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