科目名 | ギリシア語とギリシア文化 |
担当者 | 小川 文子 |
開講期 | 2024年度春学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 古典ギリシア語に親しもう |
授業の達成目標 | この授業の達成目標は、古典ギリシア語の基礎的な文法事項を理解し、身に着けることです。そして、最終的には、学んだ文法事項を正しく用いて、古典ギリシア語の文を読解できるようになることを目指します。授業で取り上げる例文は、古典ギリシア語が使われていた時代にその時代の人が書いた文が主です。ギリシア文化についての知識を学び、そうした文の意味を適切に読み取れるようになることも併せて目標とします。 |
今年度の授業内容 | この授業で学ぶ古典ギリシア語は、英語やフランス語、ドイツ語といった西洋の言語のベースとなっている言語です。一語一語パズルのように読み解いていくことが、古典ギリシア語の文章を読むときのポイントとなります。授業では、そのパズルのルールにあたる文法事項を順を追って解説し、勉強していただきます。同時に、ギリシア文化についても取り扱っていきますが、これは例文としてご紹介する文章の背景となる知識を学ぶためです。言語と文化の両面から古代ギリシアについて学びます。 |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 講義ではありますが、知識を身に着けることが必要です。毎回、授業の最後に具体的な箇所や課題を提示しますので、予習または復習を行ってください。授業内では、前回の授業の復習が出来ているかを確認します。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 指示された箇所以外についても、自身で必要性を感じた箇所については十分復習を行うようにしてください。 |
第1回 | アルファベットを覚えよう①/古典ギリシア語が生まれた場所と時代:古典ギリシア語で用いるアルファベットを覚えます。古典ギリシア語の歴史についても見ます。 |
第2回 | アルファベットを覚えよう②/ギリシアの歴史①:前回のつづき。前回に続き、古典ギリシア語の歴史についても詳しく見ていきます。 |
第3回 | ギリシア語の読み方①/ギリシアの歴史②:母音の読み方や特徴を中心に発音を学びます。古代ギリシアの文化・文明についての解説も行います。 |
第4回 | ギリシア語の読み方②/ギリシア神話を読んでみよう:発音の例外的な規則を学びます。ギリシア語を参照しながら神話も読みます。 |
第5回 | ギリシア語の品詞と文構造/オリュンポス十二神:基本的な文構造を学びます。前回の神話についてより詳しく見ていきます。 |
第6回 | 文型の確認/世界の起源について:前回の文構造のおさらいをします。また、世界の起源に関する神話も見ていきます。 |
第7回 | 名詞の変化/ギリシア悲劇①:名詞の使い方や格変化について学びます。ギリシア悲劇に関する知識も学びます。 |
第8回 | 形容詞の変化/ギリシア悲劇②:形容詞の変化や用法について学びます。三大悲劇詩人の作品の比較をします。 |
第9回 | 定冠詞のはたらき/ギリシア悲劇③:定冠詞の役割について学びます。エウリピデス『メディア』の技法について見ていきます。 |
第10回 | 動詞①/ギリシアの哲学①:動詞の使い方と、現在形における語尾変化について学びます。ヘラクレイトスなどの哲学者の言葉を訳しつつ、当時の思想を学びます。 |
第11回 | 動詞②/ギリシアの哲学②:動詞の未来形における語尾変化を学び、動詞が用いられた文を訳す練習問題に取り組みます。七賢人やタレスの言葉を見ていきます。 |
第12回 | 動詞③/プロメテウスとパンドラの物語:動詞の未完了過去およびアオリストについて学びます。プロメテウスとパンドラの物語も見ていきます。 |
第13回 | 韻文とホメロス/質問コーナー:ギリシア文学を語る上で欠かせない韻文と古典ギリシア最古の叙事詩を書いたホメロスについて学びます。また、これまでに学んだことについて質問を受け付けます。 |
第14回 | まとめ:これまでの学習の総復習をします。 |
授業の運営方法 | 講義科目ですので、文法の知識およびギリシア文化に関する知識の解説がメインとなります。しかし、文法知識を実際に使えるようになるために、ただ聞くだけではなく、参加者のみなさんが自分で考えたり、実際に作業に取り組む時間も毎回設けます。また、授業内では知識が定着しているかの確認や復習もします。 |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 試験後、模範解答および典型的な誤答についての解説資料を配布します。 |