科目名 | ギリシア語とギリシア文化 |
担当者 | 小川 文子 |
開講期 | 2023年度春学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 古典ギリシア語に親しもう |
授業の達成目標 | この授業の達成目標は、古典ギリシア語の基礎的な文法事項を理解し、身に着けることです。そして、最終的には、学んだ文法事項を正しく用いて、古典ギリシア語の文を読解できるようになることを目指します。授業で取り上げる例文は、古典ギリシア語が使われていた時代にその時代の人が書いた文が主です。ギリシア文化についての知識を学び、そうした文の意味を適切に読み取れるようになることも併せて目標とします。 |
今年度の授業内容 | この授業で学ぶ古典ギリシア語は、英語やフランス語、ドイツ語といった西洋の言語のベースとなっている言語です。一語一語パズルのように読み解いていくことが、古典ギリシア語の文章を読むときのポイントとなります。授業では、そのパズルのルールにあたる文法事項を順を追って解説し、勉強していただきます。同時に、ギリシア文化についても取り扱っていきますが、これは例文としてご紹介する文章の背景となる知識を学ぶためです。言語と文化の両面から古代ギリシアについて学びます。 |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 講義ではありますが、知識を身に着けることが必要です。毎回、授業の最後に具体的な箇所や課題を提示しますので、予習または復習を行ってください。授業内では、適宜質問に答えてもらい、前回の授業の復習が出来ているかを確認します。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 指示された箇所以外についても、自身で必要性を感じた箇所については十分復習を行うようにしてください。 |
第1回 | アルファベットを覚えよう①/古典ギリシア語が生まれた場所と時代:古典ギリシア語で用いるアルファベットを覚えます。古典ギリシア語の歴史についても見ます。
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第2回 | アルファベットを覚えよう②/ギリシアの歴史①:前回のつづき。ギリシアの歴史についての解説も行います。 |
第3回 | ギリシア語の読み方①/ギリシアの歴史②:母音の読み方や特徴を中心に発音を学びます。ギリシアの歴史についての解説も行います。 |
第4回 | ギリシア語の読み方②/ギリシア神話を読んでみよう:発音の例外的な規則を学びます。ギリシア語を参照しながら神話も読みます。 |
第5回 | ギリシア語の文構造/神話の背景知識を知ろう:基本的な文構造を学びます。前回の神話の背景知識についての解説もします。 |
第6回 | 名詞と格変化/ギリシアにおける文学:名詞における格変化を学びます。古典ギリシア文学に関する知識も学びます。 |
第7回 | 形容詞と格変化/ギリシアにおける哲学:形容詞の使い方や格変化について学びます。ギリシア哲学に関する知識も学びます。 |
第8回 | 冠詞のはたらき/ギリシアの哲学者・タレス:冠詞の変化や用法について学びます。ギリシア哲学のはじまりとも考えられる、哲学者タレスについて学びます。 |
第9回 | 小辞のはたらき/ギリシアの七賢人:小辞について解説します。前回の解説に引き続き、ギリシアの七賢人の逸話を紹介します。 |
第10回 | 動詞と語尾変化/ギリシアの哲学者・ソクラテス:動詞の使い方と、現在形における語尾変化について学びます。最も有名な哲学者ソクラテスについても解説します。 |
第11回 | 動詞の未来形/ギリシアの哲学者・プラトン:未来形における語尾変化を学び、動詞が用いられた文を訳す練習問題に取り組みます。ソクラテスの弟子であるプラトンについても学びます。 |
第12回 | 動詞の未完了過去・アオリスト/ギリシアの哲学者・ヘラクレイトス:動詞の未完了過去およびアオリストについて学びます。哲学者ヘラクレイトスについても解説します。 |
第13回 | 訳を作ってみよう/ギリシアにおける詩:これまで学んだ知識を用いて、自身で訳を作る練習をします。ギリシア語の詩についても解説します。 |
第14回 | 韻文/ギリシアの詩人・ホメロス:ギリシア文学を語る上で欠かせない韻文に関する知識を学びます。古典ギリシア最古の叙事詩を書いたホメロスについて学びます。 |
第15回 | まとめ:第14回までに学んだ知識を、期末試験に備えた問題演習形式で振り返ります。 |
授業の運営方法 | 講義科目ですので、文法の知識およびギリシア文化に関する知識の解説がメインとなります。しかし、文法知識を実際に使えるようになるために、ただ聞くだけではなく、参加者のみなさんが自分で考えたり、実際に作業に取り組む時間も毎回設けます。また、授業内では知識が定着しているかの確認として、質問に答えてもらいます。
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課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 試験後、模範解答および典型的な誤答についての解説資料を配布します。 |