科目名 | 児童文学 | |
担当者 | 中川 理恵子 | |
開講期 | 2023年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 近代日本児童文学を歴史的に概観し、基礎的理解をはかる。 | |
授業の達成目標 | 1,口承文芸である「昔ばなし」の基本的特徴を説明出来るようになる。 2,近代日本児童文学の歴史を学び、その特徴を説明出来るようになる。 |
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今年度の授業内容 | 「昔ばなし」「おとぎばなし」「童話」をキーワードに近代日本児童文学を概観する。 まず、耳で聞く文芸である「昔ばなし」についてその特徴を学ぶ。 次に、日本で初めて子どもに向けて読み物が創作されたときに注目しながら、日本児童文学の特徴をとらえていく。 明治期に生まれた「お伽噺」、大正期に注目された「童話」を、現代の児童文学との関係を視野にいれながら講義していく。また作家それぞれの子ども観と時代、作品の関係を考察する。 |
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準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前に教科書の関連箇所を読み、内容を理解しておく。 講義終了後は、配付プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 講義内で取り上げられた作品や作家の関連書籍を出来る範囲で読むこと。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 児童文学に関心を持ち、図書館等で児童書についての知識を増やすこと。 | |
第1回 | 児童文学とは何か。 子どもの為の本とおとなの為の本について考えよう。 子どもとはどのような存在なのだろうか。 |
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第2回 | 児童文学と昔ばなし 子どもの頃、親しんだ「桃太郎」や「白雪姫」などの昔ばなしは、どのような特徴があるのでしょうか。 |
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第3回 | 昔ばなしの特徴(1) 耳で聞く物語 聞いて楽しむ物語と読んで楽しむ物語の違いを知ろう。 |
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第4回 | 昔ばなしの特徴(2) 語りの法則 昔ばなしだからこその魅力を分析しよう。 |
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第5回 | 昔ばなしの特徴(3) ファンタジーについて 昔ばなしの不思議さと近現代ファンタジー作品との違いに注目しよう。 |
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第6回 | 昔ばなしと子ども(昔ばなしは残酷か)~聞く物語から読む物語へ 昔ばなしらしく語ることで伝わるメッセージについて考えよう。 |
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第7回 | おとぎばなしの誕生(1)「こがね丸」の誕生について 子どもの読み物はどのような条件下で生まれるのか考えよう。 |
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第8回 | おとぎばなしの誕生(2) 巖谷小波について 日本児童文学・文化の開拓者について知識を深めよう。 |
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第9回 | 小波おとぎばなしの特徴 昔ばなしとお伽噺の違いについて知識を深めよう。 |
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第10回 | 「おとぎばなし」から「童話」へ(1) 明治期の子ども観と大正期の子ども観の違いについて知識を深めよう。 |
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第11回 | 「おとぎばなし」から「童話」へ(2) 雑誌「赤い鳥」発刊の背景とその目的について知識を深めよう。 |
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第12回 | 大正期の童話(1) 雑誌「赤い鳥」の作家たちの作品の特性について、他の雑誌との比較などから知識を深めよう。 |
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第13回 | 大正期の童話(2) 小川未明の童話の特性について分析しよう。 |
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第14回 | 大正期の童話(3) 童心主義についての知識を深めよう。 |
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第15回 | 「童話」から「児童文学」へ 児童文学の歴史を踏まえて、現代の児童文学の魅力や問題点を考えたい。 |
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授業の運営方法 | 授業内容にあたる資料を授業時間前にポータルに配信する。 出席の取り方などは、第一回授業の中で説明する。(基本的に課題の提出によって出席となる) |
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課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 課題については、全員の提出物を提出者がわからないようにして、履修者全員に開示します。 課題提出内容については、次回の授業内に口頭でコメントします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 90% | 筆記試験(教科書・配布資料・ノートの参照可) |
小論文・レポート | 0% | 実施しない |
授業参加 | 10% | 課題の提出、試験回答状況 |
その他 | 0% |
テキスト | 日本児童文学名作集(上) 桑原三郎・千葉俊二編 出版社: 岩波書店 (1994/2/16) ISBN-10: 4003114310 ISBN-13: 978-4003114315 |
参考文献 | 日本児童文学名作集(下) 桑原三郎・千葉俊二編 出版社: 岩波書店 (1994/3/16) ISBN-10: 4003114329 ISBN-13: 978-4003114322 |
その他、履修生への注意事項 | 対面授業について 資料配付はポータルへの添付で行います。(紙での配布はありません。) 対面授業であってもポータルへの期限内の課題提出を以て出席とします。 対面授業時にコンピューターを持ち込み、使用してかまいません。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |