科目名 | フランス語上級I | |
担当者 | 中山 慎太郎 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | 応用フランス語(1) | |
授業の達成目標 | フランスの文化や時事にまつわる文章を読みながら、1・2年次に学んだフランス語文法の理解度・定着度を向上させていきます。具体的には仏検3級、ヨーロッパ共通参照枠でのA1からA2レベルを視野に入れ、読解力・理解力・表現力を伸ばしていきます。 また、フランス語圏文化を学ぶことを通して、広い視野を獲得し、自らの文化を省みる力を身につけます。 |
|
今年度の授業内容 | フレンチ・ポップスやシャンソンの歌詞、料理・お菓子のレシピ、ファッション誌の記事、レストランや旅行のガイド、YouTube、映画のセリフ、小説、詩・・・・・・ 皆さんにとって身近な分野のフランス語を読みながら、文法項目の理解・定着を目指すと同時に、フランス語圏文化の多様性とその豊かさに触れていきます。フランス文化にまつわるテクストを読むことを通して、各々が日本の社会や文化を省みることを期待しています。 また、仏検受験者がいる場合、その対策も行ないます。 |
|
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | (1)事前に指定した範囲の文章を訳し、発音できるようにしておく。 (2)文法項目で分からないところを明確にしておく。 (3)受講後には、学んだ文法項目の理解の定着を測るために、扱った文章を繰り返し発音する。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業で学んだ(接した)フランス語圏の文化について、主体的に書籍、インターネットで調べ、情報を収集しておくこと。また、常にフランス語の音声に接し、発音するよう心がけること。 | |
第1回 | ガイダンス ・授業の進め方に関しての説明。フランス文化を学ぶ意義について。 ・皆さんがフランス文化のなかで興味のある分野、知りたい分野を聞きます。そのため講義要項に記載の各回の項目は履修者の興味により変更します。 ・1・2年次で学んだ文法項目でどこが難しかったのか、苦手だったのか教えてください。 ・どのようにフランス語(外国語)を学ぶのか——参考書、YouTuberなどの紹介。 |
|
第2回 | 文法の確認 フランス語のテキストを読むために、簡単な文を用いながらフランス語の基本文型(1から6文型)について確認します。また、フランス語の文章を読んでいくにあたり必要な文法項目の復習をおこないます。 分からない箇所があれば遠慮なく質問してください。 |
|
第3回 | 美食の国フランス(1) チーズ、ワイン、フランス料理、ショコラやマカロンなどの色とりどりのデザート・・・・・・ 美味しそうなテキストを読みながら、フランス語の文章を読む練習を行います。 |
|
第4回 | 美食の国フランス(2) フランスはパリだけではありません。地方にも豊かな食文化があります。地方料理に関するテキストを読みながら、フランスの地方文化の豊かさを探ります。 |
|
第5回 | フランスの地方都市(1) リヨン、マルセイユ、ボルドー、トゥールーズ、ストラスブールなど、フランスには魅力的な地方都市があります。地方都市の歴史と文化を紹介した文章を読みます。 |
|
第6回 | フランスの地方都市(2) 前回の続きのテキストを読みながら、地方都市の魅力を探ります。 |
|
第7回 | フランスのファッション(1) フランスのファッション産業についてのテキストを読みます。ココ・シャネルについての文章を読み、現代の女性ファッションの起源に迫ります。 |
|
第8回 | フランスのファッション(2) 前回のテキストを読みながら、シャネルのファッションと女性の自立が結びついていたことを確認します。 |
|
第9回 | フランスの音楽(1) フレンチ・ポップスやシャンソンの歌詞を読みます。皆さんが聞いたことがある曲も多いはずです。日本への影響を探してみましょう。 |
|
第10回 | フランスの音楽(2) 外国語の歌詞を読むことで、歌詞を「じっくりと」読む楽しみを経験しましょう。 |
|
第11回 | フランスの映画 フランスの映画にでてくるセリフを読みます。実際のセリフと字幕の違いに気づけるかも。 |
|
第12回 | フランスにおける日本 漫画、日本食、芸術など、日本文化はフランスに根付いています。フランスにおける日本文化の受容に関するテキストを読みながら、その受容の仕方について考察します。また、日本におけるフランス文化の受容についても紹介します。 |
|
第13回 | フランスの文学 フランスの恋愛詩を読みます。日本の詩歌とどのように違うのか、皆さんと共に考えていきます。 |
|
第14回 | 授業の総括 | |
授業の運営方法 | 以上に書いた授業計画はあくまで一例で、皆さんの興味、フランス語の理解度に応じて変更します。何に興味があるのか、何を学んでみたいか積極的に発言してください。皆さんと一緒に授業を作っていければと考えています。 1,2年次で使った教科書と辞書を持ってきてください。授業内で訳してもらったり、発音してもらいます。 授業ではテキストを読むだけでなく、映像資料や音声資料を多く用いることで、「読む、聞く、話す、書く」という4技能を総合的に鍛えていきます。 分からないところはどんな基礎的なことでも質問してください。また「分からないところが分からない」ということもあります。その場合は、そのこともぜひ伝えてください。一緒に「分からないところ」を探していきましょう。 |
|
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業内で訳や発音に対する講評を行なう。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 50% | 授業への参加度 |
その他 | 50% | 課題提出、授業時間内の筆記テスト・口頭テスト・聞き取りテストなど |
テキスト | 1・2年次で用いた教科書、辞書を持ってきてください。 テキストについてはプリント教材配布。 |
参考文献 | 森本英夫、三野博司『増補改訂版 新リュミエール』駿河台出版社、2013年。 https://www.e-surugadai.com/books/isbn978-4-411-00532-8 三浦信孝、西山教行編『現代フランス社会を知るための62章(エリア・スタディーズ 84)』明石書店、2010年。 https://www.akashi.co.jp/book/b81006.html |
その他、履修生への注意事項 | フランス語とフランス文化への理解を深め、ステップアップしたいと考えているやる気のある学生を歓迎します。ただ、言語は間違って覚えていくものです。間違うことを恐れずに授業に参加し、フランス語を楽しんでください。 お菓子、料理、チーズ、ファッション、youtube、映画、音楽、芸術、文学・・・・・・ 様々な分野でフランス語、フランス語圏の文化に接することが出来ます。ぜひ教室の外でもフランス語、フランス語圏の文化に接してください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |