科目名 | テーマで学ぶ英語(社会問題)I | |
担当者 | 小川 忠 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | マララとトランプの演説から学ぶ人を動かす英語と国際課題 | |
授業の達成目標 | 英語は、英米のみならずアジアをはじめ世界中でコミュニケーションのための言語として、その重要性を高めています。他方、実際にビジネス、教育・文化交流の場で話されている英語は、学校で学ぶ「正しい英語」とは限りません。 国際社会で話されている生の英語を学ぶことを通じて、以下を目標とします。 ・基礎的な英語の語彙・文法で自分の考えを表現できる。 ・国際的な課題について人前で自分の意見を述べる不安を軽減し、自信を身に付ける。 ・英語テキストを読む習慣を身につける。 |
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今年度の授業内容 | 講義前半は、女子が教育を受ける権利を、暴力に屈することなく訴えてきたパキスタンの少女マララの感動的な国連演説を聞き、そのテキストを読みます。さらにノーベル平和賞を受賞したマララの行動とメッセージの背景にある、現代世界の教育問題、女性抑圧、平和思想等について取りあげ解説します。 講義後半では、アメリカ・トランプ前大統領の2016年就任時の演説を聞き、そのテキストを読み、中学・高校レベルの英語でも、米国大統領の演説を理解できることを体感してもらいます。またトランプが引き起こした、現在までも続いているアメリカの亀裂とトランプ現象の背景を解説します。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前に指定する教科書の関連個所を読み、内容を理解しておいてください。授業後は内容を振り返り、発音、表現方法、新しい語彙、表現が記憶に定着するよう反復してください。 また授業終了後、ポータルに掲出する各回の講義資料を読み直し理解を深めるようにしてください。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講師作成資料をポータルサイトに掲載するので、各自学習してください。また指定テキストについて、毎回の授業終了時に指定する箇所を予習してきてください。 | |
第1回 | ガイダンス | |
第2回 | テキスト読解と背景解説:マララ・ユスフザイ | |
第3回 | テキスト読解と背景解説:国連と国際社会 | |
第4回 | テキスト読解と背景解説:タリバンとアフガニスタン | |
第5回 | テキスト読解と背景解説:パキスタン | |
第6回 | テキスト読解と背景解説:非暴力思想 ガンディー | |
第7回 | テキスト読解と背景解説:キング牧師の公民権運動 | |
第8回 | テキスト読解と背景解説:子どもの権利 | |
第9回 | テキスト読解と背景解説:ジェンダー平等 | |
第10回 | テキスト読解と背景解説:なぜトランプは異質な大統領だったのか | |
第11回 | テキスト読解と背景解説:現代アメリカの政治と社会 | |
第12回 | テキスト読解と背景解説:トランプ現象の背景にあるもの | |
第13回 | テキスト読解と背景解説:イスラム理解のために | |
第14回 | まとめ | |
授業の運営方法 | 各回の前半では、マララ若しくはトランプの演説の映像を観て、音声を聞きます。その上で、テキストを読みながら、英語語彙、表現について説明します。この説明の後、学生にはテキストを朗読してもらいます。 各回の後半では、それぞれの演説の背景にある時事問題、社会問題等を解説します。 毎回の講義の最後に、英語に親しみ、語彙を増やす目的から、新聞の短い英語記事を読みます。 さらに鳥飼玖美子(同時通訳者)、仲川遙香(元JKT48)の事例を紹介しながら、自分に合った効果的な実用英語学習法を話し合います。 具体的な内容は「その他、履修生への注意事項」を参照してください。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 各回の授業終了後に課題として、ポータルを通じて、その授業で学んだこと等のリアクション・ペーパー)提出を求めます。提出された学生リアクションに対して、各学生にポータルを通じて講師のコメントをフィードバックします。 また各学生のリアクションペーパーを匿名形式でまとめ、次回授業時に授業資料として掲示し、他の学生の学習から学べるようにします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 定期試験 |
小論文・レポート | 30% | 小論文を最終講義までに提出。 |
授業参加 | 70% | 毎回の討議への参加、課題へのリアクションペーパーの記述ぶり |
その他 | 0% | なし。 |
テキスト | 『CNN English Express』編集部編『マララ・ユスフザイ 国連演説&インタビュー集』朝日出版社、2014年、1000円、ISBN978-4-255-00767-0 『CNN English Express』編集部編『トランプ就任演説』朝日出版社、2017年、1000円、ISBN978-4-255-00980-3 |
参考文献 | 鳥飼玖美子『話すための英語力』講談社現代新書、2017年、800円、ISBN978-4-06-288411-2 仲川遙香『ガパパ! AKB48でパツとしなかった私が海を渡りインドネシアでもっとも有名な日本人になるまで』ミライカナイ、2016年、1380円、ISBN978-4-907333-14-0 |
その他、履修生への注意事項 | 毎週、授業開始時刻までに、「ポータルサイト:授業資料」に教師が作成したパワーポイント授業資料の映像を配信しますので、各自これを見て学習してください。この授業資料のなかに質問や指示を記載しておきますので、それに従ってください。 授業資料の最後に、学生への課題(リアクション・ペーパー提出)を示すとともに、同じ内容を「ポータルサイト:課題管理」に掲示します。ポータルサイトを通じて、毎回課題を提出するようにしてください。遠隔授業を受講した学生は、上記課題提出をもって出席とします。 成績評価の方法は、期末の小論文提出30 %及び上述した課題の提出及びその回答ぶりを「授業参加」とみなし70 %とします。 英語のみならず国際問題について学ぶ意欲のある学生を歓迎します。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |
実務経験の概要 | 1982年から2017年まで国際交流基金職員として、文化外交、国際文化交流事業を企画立案しました。その間、インド、インドネシアに駐在するとともに、米国にも頻繁に出張しました。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 国際交流基金において文化外交、国際文化交流を実践した経験に基づき、国際交流現場の実用英語を含む授業内容、授業スケジュールを策定しています。 |