[戻る]
科目名ボランティア実践A
担当者南里 隆宏
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法実習
授業題目ボランティア活動とは何か実践を通じて学ぶ。
授業の達成目標本授業の目的は、ボランティア活動とは何かについて実践を通じて学ぶことにあります。具体的には、1)ボランティア活動の概念、意義、種類、課題などを理解している、2)ボランティア活動と関係する社会的課題を把握している、3)自らが興味あるボランティア活動に従事するために必要な情報収集・準備作業を行うことができる、4)ボランティア活動を支障なくこなし、そこで得られた経験を第3者と適切に共有できる、の4点を中心に学生の達成度を量ります。
今年度の授業内容日本では、1995年に発生した阪神淡路大震災を契機として、ボランティア活動が急速に拡大しました。授業では、通常の講義に加え、45時間の学外実習(ボランティア活動)に従事することにより、ボランティア活動の5W1H、すなわちボランティア活動とはいつどこで必要とされるのか、具体的に何ができるのか、どのような人が必要とされ、誰のために行うのか、実際にどのようにかかわることができるのかなどについて学びます。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について教員が事前に配布する資料または指定したウェブサイトの内容を確認し、授業でとりあげるテーマの概要について把握しておく。また、グループディスカッションやワークショップがある場合は、自分のプレゼンテーションの準備をしておく。 合計7.5時間
自習に関する一般的な指示事項学生は単位を取得するために、講義とは別に45時間のボランティア実習を行うことが義務付けられます。その準備過程で(ボランティア活動に関する情報収集、ボランティア計画書作成など)、適宜自習が求められます。
第1回授業全体の進め方・方針の説明、自己紹介など
第2回ボランティアとは(定義、活動領域、活動形態、事例紹介等) 
第3回ボランティア活動と社会的課題(子どもの貧困)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第4回ボランティア活動と社会的課題(世界の格差と貧困)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第5回ボランティア活動と社会的課題(人権と差別)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第6回ボランティア活動と社会的課題(移民・難民)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第7回ボランティア活動と社会的課題(多文化共生)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第8回ボランティア活動と社会的課題(まちづくり)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第9回ボランティア活動と社会的課題(災害支援)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第10回ボランティア活動と社会的課題(環境保全)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第11回ボランティア活動と社会的課題(動物愛護)、(映像・写真を視聴の後、教員による解説、グループディスカッション等)
第12回ボランティア活動発展の歴史、国際比較、現在直面する課題
第13回ワークショップ(講義で取り上げた社会的課題にどう取り組むか)
第14回ボランティア実習に関する最終オリエンテーション 
授業の運営方法授業は講義とボランティア実習(45時間)から構成されます。講義では、映像視聴、ワークショップなどを通じて、ボランティア活動の5W1Hを学びます。実習については、原則として夏休み期間中にボランティア活動に従事することになります(必要であれば、授業期間中からボランティア活動を行うことも可能)。ボランティアは、教員が紹介する受入れ先あるいは学生個人で探した団体のどちらで行うことも可。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題やレポートについて、教員は好事例の紹介や講評を行うとともに、必要に応じて授業後またはオンラインで随時学生による質問を受け付ける。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 50% ボランティア実習およびボランティア報告書
授業参加 40% 課題(レポート)、授業内レポート
その他 10% 授業の一環として行うグループワークへの参加度やプレゼンテーション等
テキスト 授業内で適宜参考資料を配布します。
参考文献 必要に応じて、参考文献を紹介します。
関連ページ 授業内で適宜関連サイトを紹介します。
その他、履修生への注意事項 ボランティア活動について学ぶことにより、履修生にとって、自分はどんなことに興味があるのか、将来どのようなことをしたいのかなどについて、考えるきっかけになることを期待します。9月初旬までに完了する必要がある45時間のボランティア実習については、今般の情勢に鑑み、必要であれば、自宅で出来るボランティアを中心にスケジュールを組むなどの対応を行います。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】
実務経験の概要 担当教員は、過去30年近くの間、現在に至るまで、複数の民間財団やNGOの経営・プログラム管理に携わってきた。その過程で、ボランティア・スタッフの管理業務(募集、指導など)にも様々な形で従事している。
実務経験と授業科目との関連性 担当教員が実際に複数の民間財団やNGOでボランティア管理業務に従事した経験や、現在も様々な非営利組織との間でネットワークを有していることは、座学で学生に対しボランティアの「5W1H」を分かりやすく教えるだけではなく、学生がボランティア実習先を選定する過程で効果的な助言を与えることに役立つと考えられる。