[戻る]
科目名キャリア基礎演習(公務員・法律)II
担当者坪原 紳二、山本 誠
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目
民法財産法入門
授業の達成目標
私たちは,日常生活では,ルールを知らずに物の売り買いを行っていることが多いです。しかし,一度トラブルが起きると,その問題を解決するためのルールを知っていると,助けられることがあります。私は,学生のみなさんに日常生活で起こりうる事例を提示して,どのようなルールを用いれば解決できるのかを一緒に考えていきたいと思います。問題解決のためのルールを各回毎に最低一つづつ,身につけていきましょう。
今年度の授業内容
まず,日常的に起こりうる事例を挙げて,それに対するいくつかを解決策の冒頭の講義で示します。次にその解決策の中のどれを使うことが最も納得できるのかを個人個人で考えてもらいます。そして,最後にいくつかのグループで解決策の長所・短所を検討してもらい,各自自分の考え方をまとめて,B5の1枚の用紙に記載して提出してもらいます。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習よりも講義終了後の復習に力を入れて欲しい。特に指定された「一問一答」のテキストを使って、授業で行った該当箇所を確認することが、知識の定着のうえで重要です。
合計15時間
自習に関する一般的な指示事項
予習よりも講義終了後の復習に力を入れてください。また,民法に関しては日常的な身近な問題が関係するテーマが多いので,トラブルが起きた場合には,どのように解決すれば良いのか、その解決能力を身につけることができる講義であると意識して,講義に臨んでください。
 第1回
未成年者が親に内緒で自動車を購入したら,その売買契約はどうなるのでしょうか。
 第2回
名画と欺されて贋作の絵画を買わされた場合,後でお金は戻ってくるのでしょうか。
 第3回
A所有の宝石をAの代理人と偽り売却した場合,Aは取り戻すことができるでしょうか。
 第4回
夫所有の不動産を留守中に妻が売却した場合,夫は取り戻すことができるでしょうか。
 第5回
宝石の売却を他人に依頼した人が,その他人を通さず,買主と直接取引をすることは?
 第6回
他人の建物を自分の建物と誤信して居住しつづけた場合,その建物は自分の物?
 第7回
卒業式に友人に1万円を貸して,その後,15年後の同窓会で返済を求めることは?
 第8回
自分の不動産を複数の人に譲渡することは可能?
 第9回
二人の子どもが親の不動産を共同相続した場合,その不動産は誰のもの?
 第10回
公道に出られない土地を持っている人は,公道に出るための隣地通行地役権はある?
 第11回
チケットを盗んだ人が第三者にこれを譲渡した場合,所有者は取り戻すことができる?
 第12回
お金を借りる場合に,人を担保にしたり,物を担保にする方法を知ってますか?
 第13回
抵当権の対象となる建物が焼失した場合,抵当権者(貸主)は,どのような対応を?
 第14回
抵当権の付いた不動産を譲渡した場合,抵当権者(貸主)と譲受人との関係は?
 第15回
時計を修理した人は依頼者が修理代金を払わない場合,どのような主張ができる?
授業の運営方法
講義レジュメをベースに講義を行っていきます。板書事項もあるので,講義レジュメに記入してください。講義は,対面を原則としますが、状況によっては,対面とオンライン等を組み合わせたハイブリッドでの実施になる場合もあります。その際には,リアルタイム配信を行いますので、教室設置のカメラを利用して、教室の様子を配信していきます。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題については、できるだけ毎回課していきます。原則として、翌週の授業日までにポータルの「課題提出」の箇所に提出していただきます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 65% 定期試験の成績が評価のベースとなるので,定期試験を受けることが重要である。
授業参加 35% 定期試験と授業参加度での評価となります。また、各回の課題提出も評価の対象になります。
テキスト
山本誠/「公務員試験 一問一答で論点総チェック 民法Ⅰ」/TAC出版/2020年/本体1,300円(税別)/978-4-8132-9514-3
参考文献
 
 

 
 参考文献
必要があれば講義中に紹介する予定
その他、履修生への注意事項
法律科目は前回の講義をベースに展開されるので,極力,欠席は避けること。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】
実務経験の概要
公務員試験六法[大学教育出版](自書)に掲載されている判例と条文をベースに現職公務員(主として教え子)を指導。特に、行政法と関連する民法の判例と条文について指導。
実務経験と授業科目との関連性
現職公務員からの質問(疑問)を講義の中で投影。