科目名 | イベント論 | |
担当者 | 宮地 克昌 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 生活者(消費者より広い概念)がイベントに参加したり、関わったりすることで欲求を満足させ、社会の課題を解決できるイベントの企画から制作・実施運営までの知識を習得する。 | |
授業の達成目標 | インターネットを中心にポストトゥルースと言われる時代へ移行しつつある現在社会において、リアルな出来事を創出するイベントによって社会の課題を解決することが求められる。したがって、旅行会社やマスメディアの事業部、広告会社、イベント会社、一般企業の広報・宣伝・販売促進部門、自治体の観光関連部門等において、イベントを活用したマーケティングを担当できる人材を求めている。リアルとバーチャルが融合する社会におけるイベントの新しい概念や、開催する意義を理解し、新しいイベントの企画を提案するための発想力を養い、企画(コンセプチュアル・デザイン)と計画(ワーキング・デザイン)をドキュメントとして作成し、社会人として所属する組織の内外へ提案するための基礎知識を修得する。 注:資格を取るための授業ではありません。 |
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今年度の授業内容 | 原始の時代から古代、そして現代まで人々が祭りやイベントを開催してきた目的および期待される効果についての考察に基づき、イベントの概念から企画・プレゼンテーション、事業推進、実施運営までについて講義します。また、インターネットや新聞記事、書籍、取材等からイベントの事例を紹介し、イベント業務に携わるために必要な知識とイベント関連用語について講義します。さらに、学生自身が企画した新しいイベントを、就職を希望する企業や自治体へ提案ができるように指導します。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 予習および復習は、テキストを読んで、知らないイベントの事例や用語についてインターネットで検索して調べ、理解するように心がけてください。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 新聞を読んでイベントやツーリズム、生活者のニーズなどに関する記事をクリッピングし、読み込むことでイベントや社会の様々な現象に対する自分の考えを持ち、人に説明できるように努力してください。 | |
第1回 | 【総論】授業全体の流れと共に、イベントプロデュースのノウハウを身につけるための基本的な心構えについて解説します。 | |
第2回 | 【イベントの概念】イベントの歴史や様々なイベントの形態を紹介することで、イベントの全体像について解説します。 | |
第3回 | 【イベント関連産業および事例】旅行会社、マスメディアの事業部、広告会社、イベント会社、企業の広報・宣伝・販売促進部門などイベント事業について紹介します。地域社会の維持・活性化や商品の販売促進、エンターテインメント・ビジネスなど、様々なイベントの事例について紹介します。 | |
第4回 | 【企画構想】イベントの会場に来場したり、オンラインで参加する生活者やビジネス・パーソンなど、目的を達成するための対象者の欲求に着目する「マーケティング発想」による企画の作り方について解説します。また、新商品開発や新規事業への応用についても解説します。 | |
第5回 | 【事業推進】イベントの企画から実施までを推進するための組織運営から、スケジュール管理、予算管理など、事業推進全体について解説します。 | |
第6回 | 【スケジュール管理】企画構想から事業決定、準備、実施までの全体スケジュール管理、および会場(現場)におけるスケジュール管理について解説します。 | |
第7回 | 【財務および法務】イベントの企画から実施運営までに関わる予算管理と関連法規について解説します。 | |
第8回 | 【広報コミュニケーション/メディア】イベントの参加者や来場者、観客となる生活者やビジネスパーソンとのコミュニケーションのため、マスメディアやインターネット、紙媒体などのメディアの利用について解説します。また、広告と広報の違いについて解説します。 | |
第9回 | 【会場設営】非日常の空間を創出するための装飾や、来場者の動線とスタッフの動線を考えたゾーニング計画について解説します。 | |
第10回 | 【会場運営】案内や誘導、接客、飲食、物販、清掃など、イベントの来場者サービスについて解説します。 | |
第11回 | 【リスクマネジメント】準備作業や本番、広報コミュニケーション等における様々なリスクの事例を紹介し、それらのリスクの排除方法について解説します。 | |
第12回 | 【コンテンツ】音楽やスポーツをはじめ、イベントに利用される様々なコンテンツを紹介します。 | |
第13回 | 【演出技術】音響や照明、映像、特殊効果などの演出技術について紹介します。 | |
第14回 | 【プレゼン】イベントの企画を提案するプレゼンテーション(プレゼン)について紹介します。 | |
授業の運営方法 | 教室のスクリーンに映し出されたパワーポイントの画面を確認しながら、大事な部分は自分のテキストに線を引いてください。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 授業内課題を出した課題について、次の授業で評価結果を総括します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 50% | 授業内で課題を提出してもらいます。 |
定期試験 | 50% |
テキスト | 『わかる!イベントプロデュース 増補改訂版』 宮地克昌著 戎光祥出版 2020年4月。ISBN:978-4-86403-351-0 2,700円+税 |
参考文献 | 『日中英 イベント用語事典』 シミズオクト編 宮地克昌著 バックステージカンパニー ISBN978-4-9900799-8-7 2190円+税 『イベント学のすすめ』 イベント学会編 会長 堺屋太一 ぎょうせい ISBN978-4-324-08556-1 2,476円+税 『現代の観光事業』 北川宗忠編著 ミネルヴァ書房 ISDN978-4-623-05334-6 2,800円+税 |
その他、履修生への注意事項 | 知識を修得するだけでなく、成功(ベストプラクティス)や失敗した原因を常に考える習慣を身に着け、イベントについて自分の言葉で相手が分かるように説明することを常に心掛けてください。 出席は、授業毎に授業中にお知らせする暗証番号をケータイで登録してもらいます。登録できなかった場合は、ポータルのQ&Aでご連絡ください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |
実務経験の概要 | イベントプロデュース担当者 |