科目名 | フィールドワーク方法論 | |
担当者 | 岡野 宣勝 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 「自己/他者」理解の技法としてのフィールドワーク |
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授業の達成目標 | 本授業では、文化人類学の視点やフィールドワークの目的や方法について学んだ後、各自がインタビュー調査を実施し、調査報告書を作成します。この一連の作業を通して、他者や異文化との接触のなかで良質な情報を収集し、柔軟かつ多角的に分析し、考察および文章化できるようになる。 |
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今年度の授業内容 | フィールドワークとは、研究対象となる集団や事象が実際に展開する「現場」に身をおき、質的調査(参与観察・インタビューなど)やその他の手法を用いて対象の理解をめざす研究法であり、最近では文化人類学や民俗学、社会学などに限らず様々な分野で採用されている。フィールドワークは他者理解の有効な方法であると同時に、自己を相対化して理解する契機にもなる。また、五感をフル稼働させて対象と向き合うことを通して自らの情報収集力・観察力・分析力・コミュニケーション力・交渉術等を磨く自己修練の機会にもなり得る。本授業では、フィールドワークの方法論や事例を学ぶだけでなく、身近な環境の中で実践することを通して異文化・他者(および自文化・自己)理解の視点やテクニックの修得を目指す。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回の授業に際して、ポータルに掲出する講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。講義終了後は、配布プリントや講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業で取り上げたテーマやトピックについて関心を持ち、積極的に各種メディアの情報や関連文献にあたって予習・復習を行うこと。 |
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第1回 | ガイダンス |
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第2回 | 文化人類学とフィールドワーク |
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第3回 | 「異文化理解」とは何か |
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第4回 | 文化とカテゴリー化 |
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第5回 | 差別とアイデンティティ |
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第6回 | 本質主義と構築主義 |
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第7回 | 人種とは何か |
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第8回 | 男らしさ・女らしさ・自分らしさ |
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第9回 | インタビューの方法と技術 |
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第10回 | ライフヒストリー調査法 |
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第11回 | フィールドワークの準備と練習①(ライフヒストリー調査を行う) |
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第12回 | フィールドワークの準備と練習②(テーマを設定する) |
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第13回 | 調査報告書を作成する |
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第14回 | 調査報告~まとめ |
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授業の運営方法 | 映像を有効に用いて臨場感のある授業を行います。 なお、授業スケジュールは受講生の理解度や授業の進度により内容や順序が変更されることがあります。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 必要に応じて、前回リアクションペーパーから興味深い見解や疑問などを紹介し、解説を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
小論文・レポート | 70% | 期末レポート(調査報告書) |
授業参加 | 30% | 毎回のリアクションペーパーなどにより授業への参加度や理解度を評価する。 |
テキスト | 特定のテキストは使用しない。 |
参考文献 | 小浜ふみ子『ライフスタイルと社会構造』日本評論社、1996年 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |