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科目名健康科学
担当者水谷 幸恵
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目豊かで健康な生活基盤の確保
授業の達成目標   人は心身両面を兼ねた社会的存在として生きており、健康というものを考えた時、ただ身体的壮健をとらえるのではなく、精神面を含めた社会的行動の健康性として把握する必要があります。健康の概念を理解し、説明できるようになること、健康な生活を営むために必要な基本的事項を、現代の疾病構造を踏まえた上で考察し、述べることができるようになることを到達目標とします。
今年度の授業内容    生活環境の改善や医学の進歩が顕著である一方で、人口の高齢化や社会構造の急激な変化に伴うストレスの増加等の新たな健康問題が生じています。このような現代社会の中で、明るく豊かな生活を送るための基盤である健康について、健康の概念、健康に関わる国際比較、健康を脅かす疾病、栄養と食生活、生活習慣上の危険因子等についての講義を展開します。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について    事前に配信される講義スライドを確認すると共に、講義内容の問題把握力に繋げるために、授業開始前にポータル上に配信される簡単な設問に解答をしておくようにしてください。授業後は健康事象に関する小テストを解くと共に、模範解答を確認して授業内容の理解に努めてください。また、授業内で扱うテーマを振り返り、健康実現に向けた習慣づくりのために日常生活の中に取り入れる工夫を考える等をして内容の理解を深めるようにしてください。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項    講義は系統的に行いますので、前回の講義内容を理解しておく必要があります。やむを得なく欠席した際は、講義資料を読んでおくようにしてください。日々、メディアなどで広く発信・更新されている健康事象に関わる情報収集を行い、学修事項と綜合させてゆくことで、豊かで健康な生活基盤の構築に向けた行動変容に努めてください。
 第1回ガイダンス 健康の定義
 第2回健康に関わる世界と日本の方策
 第3回国際比較を通してみる健康事象
 第4回Health-enhancing practices(ヘルスプロモーションに関する国際比較)
 第5回生活環境と健康(死亡率、死因)
 第6回生活習慣病の定義、生活習慣病と生活習慣の関わり
 第7回身体構造と機能、身体組成改善に必要な要素
 第8回免疫システム
 第9回消化と吸収の機構
 第10回栄養素の機能と代謝
 第11回食生活指針
 第12回神経の機能と大脳の機能局在
 第13回精神症状と疾病、メンタルヘルスの定義
 第14回ストレスアセスメントと対処法
 第15回社会集団の中における健康事象の総括
授業の運営方法    講義形式にて行います。毎回、講義内容および関連する話題について、多肢選択式または受講生の見解を示していただく論述式による小テストを行います。
 遠隔授業の実施に関しては、Microsoft Teamsによるリアルタイム授業を基本とします(チームコードは事前に通知します)。具体的内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照してください。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法    授業開始時に健康事象に関わる問題把握として配信した設問についての全体の解答傾向および解説、特徴的な見解の紹介を行い、授業後に行われる小テストは模範解答等をポータルにて配信します。健康科学の総括については回収後に各自への総括コメント送付を、ポータルを通して行います。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 35% 健康科学を総括し、健康事象に関わる見解を示す学修評価課題(論述式)
授業参加 50% 毎回の小テストによる学修事項の理解、分析力
その他 15% 健康事象に関わる問題把握(多肢選択式または論述式)
テキスト 講義資料を配布
参考文献 厚生労働統計協会:国民衛生の動向2022/2023、厚生統計協会:厚生の指標
健康・体力づくり事業財団:健康運動指導士養成講習会テキスト
                :健康運動実践指導者養成用テキスト、南江堂
新訂版 学校保健実務必携 (第5次改訂版)、第一法規 ISBN:978-4-474-06863-6
その他、履修生への注意事項     自他の健康を守り育み慈しもうとする態度、自ら学ぶ姿勢と健康事象に興味を持ち、その内容を知って解決してゆこうとする態度が求められます。

【授業の実施方法について】
①遠隔授業時の出欠確認
 授業内での出欠確認および授業終了後にポータルから配信する小テストを解答期日中に遂行・提出することをもって出席とします。
②遠隔授業の実施方法
 事前に講義スライドを配信し、授業開始前には簡単な設問をポータル上に配信します(問題把握力に繋がります)。スライドの解説・補足等はMicrosoft Teamsを使用して、リアルタイムで配信します。遠隔授業時はTeamsにアクセスし、コード入力をしてチームに参加いただき、スライドの解説・補足等を聴講して講義内容の理解に努めてください。
 授業終了後は毎回、講義内容および関連する話題について、多肢選択式または受講生の見解を示していただく論述式による小テストを行います。その提出をもって出席確認および学修事項の理解、分析力をみる成績の根拠とします。
③遠隔授業時の成績評価の方法
 小テスト:50%、学修評価課題:35%、問題把握:15%

 なお、講義テーマに関する外部講師を招聘する可能性もあります。その際のリアルタイム配信ツールはZoomを使用することがあります。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】
実務経験の概要 健康運動指導士
実務経験と授業科目との関連性 健康運動指導士としての健康運動指導経験を活かした講義を行います。