科目名 | 自然保護論 | |
担当者 | 坂本 有希 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 自然と生物多様性の保全 | |
授業の達成目標 | 自然は、地域の人々の生活にとって水源の保全や洪水の防止などの重要や役割を果たしているだけでなく、貴重な野生動植物の生存を可能とし、また地球温暖化の原因とされている二酸化炭素の吸収源としても人類の生存に不可欠な役割を担っています。しかし、自然はこれまで農地や都市開発などのために世界的に減少傾向にあります。 本講義では、自然の保護のための日本の政策や企業の取組などの現状と課題、世界的な自然保護の取組などについて学び、私たちの暮らしや消費行動と自然とのつながりについて考え、説明できるようになることを目指します。 |
|
今年度の授業内容 | 本授業では、自然を生物多様性(地球上に様々な種類の生物が生きており、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性を含めてその保全を考えること)の視点から捉えます。 最初に、自然(生物多様性)が人間にもたらしている様々な恩恵や、その世界の現状を説明します。その後、日本の森林や湿地などの自然生態系や野生動植物の保護の現状と課題を見ます。 次に、木材、パーム油などを事例に、人間活動が生物多様性にどのような影響を与えているのか、その影響を軽減していくために、私たちの暮らしのあり方について考えます。 最後に、企業活動が生物多様性へどのような影響を与えているかを概観し、企業の生物多様性に対する責任とはなにかについて取り上げ、その中で、政府、企業、NGOとの協働の役割について考えます。 |
|
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | ・事前にポータルに掲示する毎回の授業資料(パワポ)を見て、疑問に思うことを整理しておいてください。 ・毎回の授業で出される課題に対して考え、解答をポータルのアンケート機能を使って提出してください。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | ・自分の暮らしの中にある世界の自然/生物多様性とのつながりに目を向け、新聞やニュースなどで関連する記事の切り抜きを集める等情報収集に努めてください。 ・森林や干潟などの自然に触れる機会を各自で出来る限り設けてください。 |
|
第1回 | イントロダクション | |
第2回 | 生物多様性の現状と将来:生物多様性とは何か | |
第3回 | 国際社会の取り組み:生物多様性条約などの概要など | |
第4回 | 森林及び湿地の保護 | |
第5回 | 自然景観の保護&野生動植物の保護 | |
第6回 | 世界とつながる日本の暮らし(1)映像「人と木」を見る | |
第7回 | 世界とつながる日本の暮らし(2)木材資源 | |
第8回 | 世界とつながる日本の暮らし(3)パーム油と熱帯林 | |
第9回 | 世界とつながる日本の暮らし(4)プラスチック問題 | |
第10回 | 世界の自然保護の現場から(1)(外部講師1) | |
第11回 | 世界の自然保護の現場から(2)(外部講師2) | |
第12回 | 世界の自然保護の現場から(3)(外部講師3) | |
第13回 | 企業の社会的責任、消費者と生産者のつながり | |
第14回 | 全体のまとめ | |
授業の運営方法 | ・授業は、担当教員がパワポを用いて講義します(授業のパワポはポータルの授業資料に掲示します)。事前にダウンロードしてください(印刷する場合、集約などをして枚数が多くならないように印刷することを推奨)。 ・出欠はポータルの出欠登録機能でとります。授業開始後10分までに登録をすること。 ・受講生は、毎回の授業での課題への解答を作成し、ポータルのアンケート機能で提出します。課題提出の際に、授業内容に関する質問や意見を提出できます。 ・YOUTUBEなどウェブで公開されている映像を見ることもあります。 ・その他、講師に連絡したい場合は、ポータルのQ&A機能を活用してください。 ・「その他、履修生への注意事項」を参照してください。 |
|
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 提出されたレポートに対し、担当教員がポータルの課題提出からフィードバックを送ります。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 60% | レポート・課題の内容を評価、レポート提出がないと「E」評価 |
授業参加 | 40% | 毎回の授業で出す課題への解答内容によって参加度を評価する、出席回数が3分の2未満の場合は「E」評価 |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | なし |
参考文献 | ・企業が取り組む「生物多様性」入門/企業が取り組む生物多様性研究会/2010/日本能率協会マネジメントセンター/3150円 ・生物多様性とCSR−企業・市民・政府の協働を考える/宮崎正浩・籾井まり/信山社/2010年/3800円 ・フェアウッド~森林を破壊しない木材調達/坂本有希他/日本林業調査会/2008年/3,200円 ・改訂 生態学からみた野生生物の保護と法律/日本自然保護協会編/講談社サイエンティフィック/2010年/3,277円 |
関連ページ | ・地球・人間環境フォーラム https://www.gef.or.jp/ ・フェアウッド・パートナーズ https://www.fairwood.jp |
その他、履修生への注意事項 | 講義内容についての質問や意見を歓迎します。授業は時間厳守で私語厳禁。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |
実務経験の概要 | 環境問題の科学的調査研究・普及啓発活動、政策提言に取り組む一般財団法人地球・人間環境フォーラムにて、1992年から活動。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 日本で暮らす私たちの暮らし(木材やパーム油等の消費)と海外の森林との関係の調査や提言活動での経験を授業で活用している。 |