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科目名論理学
担当者大西 正人
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目論理的思考
授業の達成目標論理学は正しい思考の形式の研究と定義されている。わざわざ「正しい」とついているのは、そもそもなぜ思考というものが成り立ちえているのか知りたいという哲学的な関心もあるからである。思考を研究してみてわかることは、思考が、初めばらばらに現れていた世界の根底に本質的な統一を見出しそれらを結合しまとめる作業だということである。だからうまく考えることができると世界はまとまりがついてすっきりする。「わかった!」というときのあの感覚である。逆にうまく考えられないことを考えが「まとまらない」と言うのもそのためである。考えられるとは、まとまること・すっきりすることである。私たちはすっきりしたいから正しく考えられるようになりたいと願う。論理学はその手助けをする。それにより学生は思考や他者との議論が成り立つためのかなめの点、つまり論理というものがあるのを理解できるようになる。論理学は学生が他者との間に議論を理性的に組み立てていく作業に積極的に加わることができるようになることを目指す。
今年度の授業内容標準的な論理学には大まかに言って伝統的な形式論理学と現代の記号論理学があるが、この論理学の授業ではひとまず伝統的な形式論理学をとりあげる。しかしこの論理学にはさまざまな限界がある。それを知ることがかえって現代の記号論理学の成立理由も教えてくれる。
その週ごとの内容について毎回グーグルフォーム上の小テストを行う。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習としてはその週のテキストの部分に目を通すこと(1時間)。復習としては授業内容を整理し上記小テストをもとに再検討する(2時間)。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項指定された教科書を予習復習する。
第1回ガイダンス 論理学とは?
第2回論理学の原理
第3回概念とは何か−内包と外延、類と種
第4回概念の定義
第5回ロジックツリー
ロジックツリーを使って実戦的問題を解決する方法

第6回判断とは何か
第7回判断の分類
第8回オイラーの図形、周延と不周延
第9回オイラーの図形を使って問題を解く
第10回推理とは何か
第11回対当推理
第12回変形推理
第13回三段論法の形式
第14回定言三段論法の格式と規則
授業の運営方法対面の講義形式による。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法上記小テストの採点結果が模範解答とともに送信したデバイスに毎週返される。次の週の授業でその解説を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 行わない。
小論文・レポート 21% 最初の三週間はポータル上の課題提出を行う。
授業参加 0%
その他 79% 第四週以降毎回授業内小テストを行う。
テキスト 『論理学入門』千葉・東・若山共著、学陽書房 1995  ¥2,030 税込 
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4313350055
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4313350052
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】