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科目名倫理学
担当者大西 正人
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目哲学的人間論
授業の達成目標哲学という観点から、人間とは何か、その本質に迫ろうとする哲学的人間論である。古めかしいテーマに聞こえるかもしれないが、実は、新技術などの開発によってこれまで考えられもしなかった未知の状況で次々とわれわれの明日のあり方について選択と決断を迫られる現代においてこそ、人間らしさとは何かが切実に問われる。なお、日本の哲学や20世紀以降の思想にも焦点を当てる。学生は、過去の有名な思想家など他者の思想を自分自身の言葉で説明できるようにする。
今年度の授業内容ひとりの思想家ごとに、その作品を二三週間に分けて集中的に読む。その週ごとの内容について毎回グーグルフォーム上の小テストを行う。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習としてはその週のプリントの部分に目を通すこと(1時間)。復習としては授業内容を整理し上記小テストの結果をもとに再検討する(2時間)。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項下記の参考文献を1冊読む。
第1回ガイダンス 倫理学とは?
第2回プラトン(1)『饗宴』「イデアの萌芽」としての人間存在
第3回プラトン(2)『饗宴』アリストファネスの話
第4回プラトン(3)『饗宴』ソクラテスの話
第5回西田幾多郎(1)『善の研究』「主客合一」としての人間存在
第6回西田幾多郎(2)『善の研究』「知と愛」
第7回和辻哲郎(1)『倫理学』「間柄」としての人間存在
第8回和辻哲郎(2)『倫理学』人間における個人性と社会性の矛盾的統一
第9回和辻哲郎(3)『風土』「風土」のうちに己を見出す人間存在
第10回和辻哲郎(4) 主体としての風土
第11回M.ブーバー(1)『我と汝』「汝」としての世界
第12回ブーバー(2)「汝」と「それ」
第13回ブーバー(3)汝としての形体—芸術論への展開
第14回現代の環境思想
授業の運営方法対面の講義形式による。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法上記小テストの採点結果が模範解答とともに送信したデバイスに返される。次の週の授業で解説される。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 行わない。
小論文・レポート 7% 初回に課題が提示され期限三週間の小レポート
授業参加 0%
その他 93% 毎回の授業内小テスト
参考文献 プラトン『饗宴』、西田幾多郎『善の研究』、和辻哲郎『倫理学』、同『風土』、マルティン・ブーバー『我と汝』
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】