[戻る]
科目名経済学
担当者田中 秀実
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目一般教養としての経済学
授業の達成目標本講義では、社会における様々な問題について経済学の観点から説明していく。経済学の理論は、例えば効率性と言った語句で代表されるが、普通に思い浮かべる意味とは少し異なっていることがあり、それが経済学に対する誤解を生むことにもなっている。自分たちの身の回りの問題からニュースで扱われている問題まで、各自が経済学の立場から、経済理論やデータを示して答えることができるようになることが、講義の目標である。
今年度の授業内容経済を体系的に理解しようとするのが経済学であるが、そもそも経済とはどのような問題を扱うのか。この講義では、経済学の基礎を解説する。そのため、景気や個人の消費、貯蓄、企業活動、金融、社会保障問題、貿易など、さまざまな問題について、日常生活に関連する話題から取り上げていく。ニュースで報じられるような事柄も日常とは別の世界の話のように映ることがあるが、決してそうではない。身近な問題についてその背後にある経済学の基礎的な考え方を身に付けていく。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業前に講義資料に目を通し、扱うトピックについて参考資料等などから関連する事項を参照しておくこと。授業後は、それらのトピックを自分なりにまとめ直し、理解を深めておくこと。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項ニュースで扱われる問題は、実際に自分が直面する問題と大なり小なり関連している。両者の関係をよく観察してみよう。
第1回経済学とはどのようなものか
経済学、エコノミクスとは。その考え方。講義で扱う内容。
第2回完全競争と市場の失敗
市場とは何か、価格の調整機能とは何か。それが機能する前提とは。
第3回経済全体をとらえる
GDPとは何か。生産力とは。国民経済を捉える三つの側面。
第4回国際取引
比較生産費説という考え方。国際通貨と為替市場。国際収支と貿易。
第5回通貨と経済
通貨とは何か。信用創造と仲介機能。金融政策と中央銀行。
第6回政府の役割(1)
所得の再分配。経済の安定確保。政策手段のあり方。
第7回政府の役割(2)
市場の失敗への対応。自然独占産業の存在。規制と自由化。
第8回企業と供給
企業という存在と産業。規模の経済の存在と費用曲線について。生産の価格弾力性とは。
第9回リスクと主体行動
企業の投資行動と利子率。不確実性とリスク。それを減らす手段とは。

第10回国内総生産の決定
マクロ経済モデル。消費の波及効果とは。財政政策の基本概念。
第11回消費者と需要
消費者の選択と行動原理。効用とは何か。需要の弾力性。
第12回労働市場
賃金格差はなぜ生まれるか。労働時間と賃金。労働需要と失業の発生について。
第13回財政のしくみ
財政の構造。税と国債。政府間の再分配構造。
第14回投票と社会的決定
集団としての意思選択。投票による決定とその限界。選好の分布と中位投票者定理。
授業の運営方法対面授業については、パワーポイントを用いた講義形式で行なう。講義で用いるスライドは資料として毎回配布する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題に対する全体的な留意点や解説などを配布する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 期末試験は実施しない
小論文・レポート 100% 3回程度レポート提出を課す。
授業参加 0% 実施しない。
その他 0% 実施しない。
テキスト 指定しない
参考文献 井原哲夫『入門経済学』東洋経済新報社 2013  / 4-492-31441-5
井堀利宏監修 『経済学 サクッとわかるビジネス教養』新星出版社 2022 / 978-4-405-12018-1
大橋弘『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる  実戦編』 KADOKAWA 2023 / 978-4-04-606074-7 
八田達夫『ミクロ経済学expressway』東洋経済新報社 2013 / 4-492-81302-0
山岡信幸『教養としての地理』 PHP研究所 2021 / 978-4-569-84710-8 
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】