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科目名百人一首
担当者加美 甲多
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目『百人一首』を読む
授業の達成目標『百人一首』の成立した背景を知り、和歌や和歌に込められた詠み人の想いを理解できるようになる。自分の好きな和歌を見つけ、自らの力で鑑賞できるようになる。
今年度の授業内容文学の特質の一つに「余白」が存在することが挙げられる。この余白があることによって、受け手のそれぞれの想像力によって余白を補い、オンリーワンの物語が脳内で完成する。たった31文字の中に想いを込め、その余白を楽しむことができるのが和歌である。そして、藤原定家によって撰ばれた100の和歌が載る『百人一首』からは100の人生が見えてくる。この授業では絵画資料等も用いながら『百人一首』やその詠み人について考察を行う。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲示する各回の資料に目を通し、気になったことや疑問に思ったことを整理しておくこと。講義終了後は、配信資料などを見直して授業内容の理解に努めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項『百人一首』の和歌について事前に読み(詠み)、調べてくること。自分の好きな和歌を見つけ、調査すること。
第1回ガイダンス、授業の流れ(散文と韻文 和歌とは)
第2回『百人一首』の成立
第3回『百人一首』と時代
第4回恋歌(1)燃える想い
第5回恋歌(2)届かぬ想い
第6回恋歌(3)変わらぬ想い
第7回四季歌(1)春
第8回四季歌(2)夏
第9回四季歌(3)秋
第10回四季歌(4)冬
第11回雑歌・羈旅歌(1) 小野篁、清少納言
第12回雑歌・羈旅歌(2) 紫式部、蝉丸
第13回現代から見た『百人一首』
第14回まとめ 『百人一首』の魅力
授業の運営方法基本的には講義形式で行うが、テーマによって意見等を求める場合がある。なお、毎回の授業の最後に少し時間を取り、コメント用紙(紙媒体)に意見や考え等を記入の上、提出してもらう。 
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法各回のコメント用紙について、次回の講義の冒頭で紹介し(無記名)、解説、コメントする。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 0% 実施しない
授業参加 60% 授業への積極的な参加、コメント用紙への記入内容(意見、質問)
その他 40% 授業内容を踏まえた上での論述形式の期末テスト(持ち込み可・単なる暗記問題は出題しない)
テキスト 適宜、レジュメ・資料の配信を行う
参考文献 島津忠夫訳注『新版百人一首』(角川ソフィア文庫、1999年)
吉海直人『百人一首の正体』(角川ソフィア文庫、2016年)
吉田裕子監修『イラストでわかる超訳百人一首』(KADOKAWA、2018年)
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】