[戻る]
科目名百人一首
担当者加美 甲多
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目『百人一首』を読む
授業の達成目標『百人一首』の成立した背景を知り、和歌や和歌に込められた詠み人の想いを理解できるようになる。自分の好きな和歌を見つけ、自らの力で鑑賞できるようになる。
今年度の授業内容文学の特質の一つに「余白」が存在することが挙げられる。この余白があることによって、受け手のそれぞれの想像力によって余白を補い、オンリーワンの物語が脳内で完成する。たった31文字の中に想いを込め、その余白を楽しむことができるのが和歌である。そして、藤原定家によって撰ばれた100の和歌が載る『百人一首』からは100の人生が見えてくる。この授業では絵画資料等も用いながら『百人一首』やその詠み人について考察を行う。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲示する各回の資料に目を通し、気になったことや疑問に思ったことを整理しておくこと。講義終了後は、配信資料などを見直して授業内容の理解に努めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項『百人一首』の和歌について事前に読み(詠み)、調べてくること。自分の好きな和歌を見つけ、調査すること。
 第1回ガイダンス、授業の流れ(散文と韻文 和歌とは)
 第2回『百人一首』の成立
 第3回『百人一首』と時代
 第4回恋歌(1)燃える想い
 第5回恋歌(2)届かぬ想い
 第6回恋歌(3)変わらぬ想い
 第7回四季歌(1)春
 第8回四季歌(2)夏
 第9回四季歌(3)秋
 第10回四季歌(4)冬
 第11回雑歌・羈旅歌(1) 小野篁、清少納言
 第12回雑歌・羈旅歌(2) 紫式部、蝉丸
 第13回跡見学園百人一首コレクション、かるた
 第14回現代から見た『百人一首』
 第15回まとめ 『百人一首』の魅力
授業の運営方法基本的には講義形式で行うが、テーマによって意見等を求める場合がある。なお、遠隔授業の実施となった場合、オンデマンド配信による受講とする。具体的内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法各回のコメント用紙について、次回の講義の冒頭で紹介し(無記名)、解説、コメントする。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 0% 実施しない
授業参加 60% 授業への積極的な参加、コメント用紙への記入内容(意見、質問)
その他 40% 授業内容を踏まえた上での論述形式の期末テスト(持ち込み可・単なる暗記問題は出題しない)
テキスト 適宜、レジュメ・資料の配信を行う
参考文献 島津忠夫訳注『新版百人一首』(角川ソフィア文庫、1999年)
吉海直人『百人一首の正体』(角川ソフィア文庫、2016年)
吉田裕子監修『イラストでわかる超訳百人一首』(KADOKAWA、2018年)
その他、履修生への注意事項 対面授業が難しい場合、基本的に遠隔授業を実施する。事前にポータルから毎回のレジュメや資料のファイルを配信し、遠隔授業では、Microsoft Teamsを使用する。具体的にはレジュメや資料を参考にしながら録画した授業動画のオンデマンド配信を1週間のどこかで見ることによって受講し、意見等を記入したコメント用紙をポータルに提出することで出席とする。なお、コメント用紙については簡単なフォーマットのファイルを配信する(特に文字数や分量の指定はしない)。
ネット上にも百人一首を知ることができる資料は数多く存在するので、各自が工夫しながら積極的に調べてみることを望んでいる。例えば、跡見学園百人一首コレクションについて検索するだけでも多くのことを学べる。質問等があればポータルで受け付ける。
なお、諸事情によって、授業の運営・実施方法は変更となる場合がある。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【全学共通科目】