科目名 | 文芸理論 | |
担当者 | 奴田原 諭 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 読むための〈視点〉 | |
授業の達成目標 | 担当者の解説した文学理論を知識として一通り身に付け、そのうちの一つの理論に関して、自分の選んだ作品を読む為に応用することが出来る力を身に付ける。 | |
今年度の授業内容 | 文学を語るための様々な方法に関して、川口喬一の『『嵐が丘』を読む』を参考にしつつ考えます。ここにはたった一つの作品「嵐が丘」を対象として、数々の文学理論が紹介されています。考察対象が一つであるため、理論同士を比較検討することもさほど困難ではないでしょう。理論を知ることによって、物語を楽しむための方法を身に付けてもらいます。 また、小林秀雄などの批評に触れることで、文学作品を語る上での自分自身の位置を考え、文学することへの自覚を養ってもらいます。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業にて取り上げる理論に関し、配布済みの授業資料を読んで感想や意見、疑問点など、自分に身近な作品に当てはめつつ考え、メモする。 授業にての担当者、並びに他の出席者との意見の相違をまとめ、メモする。 双方、1時間ほどを目安として、丁寧に行ってください。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 近代小説に限らず、漫画や映画、ドラマ、コント、色々なものに当てはめてみることで、紹介された理論の理解を深めて下さい。 | |
第1回 | 〈論ずる〉ということ | |
第2回 | E・ブロンテの「嵐が丘」 | |
第3回 | 形式への関心—ジャンル | |
第4回 | 手法の発見—ニュー・クリティシズム | |
第5回 | 手法の発見—メタファー | |
第6回 | 神話と精神分析—原型批評 | |
第7回 | 神話と精神分析—フロイト主義 | |
第8回 | マルクス主義批評—永遠の闘争 | |
第9回 | フェミニズム批評 | |
第10回 | 構造主義的批評—浮気の構造分析 | |
第11回 | 不確定原理 | |
第12回 | ポスト構造主義—批評への回帰 | |
第13回 | ジョルジュ・バタイユ—「エロティシズム」 | |
第14回 | 語りと視点―批評・研究の根幹 | |
授業の運営方法 | 基本的には担当者による講義形式ですが、出席者よりテキスト(文字)を送信するという形で、担当者とのリアルタイムなコミュニケーションをはかります。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎授業後に課題としてのコメントの提出を求めます。その中からいくつかをピックアップし、担当者の見解を交えて公開いたします。 また、最終的に課す小論文課題を公開することで、他の受講者との力関係を自ら把握してもらいます。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 80% | 詳しくは「その他、履修生への注意事項」参照。 |
授業参加 | 20% | 詳しくは「その他、履修生への注意事項」参照。 |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | 担当者作成のファイルを共有します。その他適宜指示します。 |
参考文献 | エミリー・ブロンテ『嵐が丘』(鴻巣友季子訳・新潮文庫) 川口喬一『『嵐が丘』を読む』(みずず書房) |
その他、履修生への注意事項 | 課題に関する評価基準 授業内容の理解を垣間見ることのできるものでC以上、授業内容をしっかりと反映させた上での作品分析でB以上、授業内容の理解を前提とし、そこに独自の見解を論理的に反映させ得たものでAと評価します。 授業参加に関する評価基準 毎時間、授業内容をまとめ、そこから何を考え、何について疑問を持ったかといった内容を記し提出、時間内でどれだけ積極的に「考えたのか」を評価の対象とします。 話を聞き理解する、それだけでは学問する者のあるべき姿とは言えません。考えてください。話題となったテーマを対岸のこととして捉えるのではなく、自らのこととして積極的に考えてみてください。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |