科目名 | 英語再入門A | |
担当者 | 兼利 琢也 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | 英語の基礎の再確認(大学二年生以降を対象に) 「英語再入門」という科目名に即して、西洋の言語に馴染がなく英語に苦手意識のある人に、それが母語の日本語といかに違うかを認識してもらい、自覚的に取り組める素地を形成することを目的とする。 具体的には比較的平易な英文講読の読解を通じて進めていく。 |
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授業の達成目標 | 英語、とくにその文法の基本的な性格をしっかりと理解し、基本的な読解、初歩的な表現に必須の根本的な文法規則と語彙を体得する。 | |
今年度の授業内容 | 大学の英語の授業は中学校高等学校で学んだことを土台としており、新たに学ぶ文法事項などはほとんどありません(しかしながら、近年では基本的な文法の用語もあまり教えられ学ばれていないように思われます)。電車内の掲示やアナウンスを始め、英語が身の周りにあふれていても、英語は日本人の母語日本語とは全然異なる構造をもつ言葉であり、いくら耳をしても分かるようにはなりません。その規則を知らないでいては、最初の挨拶を少し越えた程度の簡単な会話ですら普通の日本人にはむずかしいのです。まずは、すでに学び覚えていることを手掛かりに、すでに分かっている言葉の大原則──実は私たちの母語の日本語でも基本は同じです──を、完全に体得している日本語ときちんと照し合わせることを通して、もう一度しっかり把握することが大切です。この授業では、英文の理解の根本である基礎的な文法(語の結びつきによる文のしくみ、主語(名詞)と述語(動詞)、現在、過去、進行形、完了形、受動態、比較級、不定詞・動名詞、接続詞、関係詞など)を、英語が実際に使用される状況と結びつけて学び直し、なるべくは苦手意識を克服して、まずは英語による受信能力、つまり正しく読み取る力、そのうえで、ごく基礎的な発信の力、つまり平易で明快な単文を正しい英文を真似ることで書くこと──を身につけてもらうことを目的としています。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 教科書は予習をして、次回の箇所を自力で読んで和訳してきて下さい。やさしいものを選んでいますから、30分程度で充分な準備をもって臨めます。 また、語学で大切なのはじっさいのところは復習です。復習で大切なのは反復です。授業日の直後に少し、翌日に少しと分けて計1時間もやれば、単語もかなり覚えられるでしょう。そのために大切なのが耳からの学習で、付属のCDを繰り返し聞いてください。授業で完全に理解したあとだと楽に分かるようになっているはずです。「覚える」努力は語学学習にとって決定的に大切です。見た瞬間に分かるようにならないとダメで、スマホで調べるとかは語学の学習ではないです。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 英語(に限らず語学全般)は、学習内容をその場で理解するだけでは無理で、音楽や体育などとまったく同様に、反復練習によって身につける必要があります。そのために予習復習が必須です。授業は教科書の読解と問題に取り組みますので、受講者は毎回予習をして各自が不明箇所を自覚して臨むようにして下さい。また、学習した課について毎回復習のための小テストを毎回実施します(毎回丸付けしたものを返却しますから自身の理解度を確認できます)。教科書の音声を用いて学んだ事柄をいく度も聞くとかなり覚えられるはすです。学びとは反復学習であることを銘記して下さい(それをよく分かってもらうため授業と小クイズを併せてやっています)。 | |
第1回 | *以下の各回には文法項目のみ記しますが、実際の授業は、かなり平易な英文エッセイをきちんと読み、それに基づく問題に取組むことが中心となります。また以下の事項はあくまで目安なので、変更があるかもしれません。 文型の基礎、比較の表現 |
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第2回 | 否定の表現、接頭辞の知識 | |
第3回 | 時制の一致 | |
第4回 | 接続詞と同等比較 | |
第5回 | 各種の時制(とくに未来と過去) | |
第6回 | 代名詞類1 | |
第7回 | 代名詞類2(と関係文) | |
第8回 | 能動態と受動態 | |
第9回 | There is S 「(そこに)Sがある」型の文型、強調構文 | |
第10回 | 進行形とその各時制(現在・過去・未来) | |
第11回 | 動名詞と不定詞 | |
第12回 | 分詞とその用法 | |
第13回 | 直接話法と間接話法、助動詞 | |
第14回 | 現在完了 | |
授業の運営方法 | 各課の英文エッセイを訳してもらってから説明で完全に理解します。その上で、そこに出てくる表現(文法)を下敷きに、既習の語に入れ替えて正確な英文を作る練習を繰り返します。受講者(は多数でないはずですから)全員に繰り返しその場での練習を課すことで基礎的な知識を完全に身につけられるようにします。最後の10分は小クイズです。前回の復習ですから学んだテクストの一節についての小さなクイズを紙と鉛筆だけで行います(基本的にその総点が評点になります)。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎回最後に前回に学んだ箇所の一部を用いた10分程度の小クイズ、紙と鉛筆だけのテストを実施して、それを採点の上、次回に皆さんに返却します。 質問は対面授業の最中いつでも疑問を感じたら臆せず出して下さい。もちろん、授業前後その他いつでも受け付けますし、対面でなくナビ等で応えることもします。遠慮しないでください。 課題回答は採点返却に多くは含まれていますが、作文は授業の最初に簡潔に説明したいと思います。また、授業の復習などは、今年もキャプチャで毎回の授業を録画してナビでその動画リンクを連絡しますから、それを見れば復習の大きな助けになるはずです。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
授業参加 | 100% | 毎回の授業最後の小テストの総点が85%、それと授業中の学習の姿勢など15%が加わります。 |
テキスト | Brian Powle他著「Tell Me A Story! 文法・語法・単語で学ぶやさしいリーディング」 南雲堂, 1540円 |
その他、履修生への注意事項 | この「英語再入門A」は、第2セメスター(1年次秋学期)から履修可能とはいえ、春学期の科目ですので、新一年生は履修できません。二年生のための科目です。初回時に新入生の学生さんが見えることが稀にありましたので、ここで注意しておきます。 この授業はあくまでも「再入門」です。英語は苦手だけれど学びたい学生さんを念頭に、かなりやさしい教材を用いて行います。ですから、英語が得意/成績のよい学生さんには、かなりもの足りないものになるだろうとも思います。そのうえで、受講を考える方は、とくにこれは選択科目なのですから、自分で選んで登録受講する以上、きちんと出席してきちんと学ぶ姿勢をもって臨んで下さいますことを心から願っています。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |