科目名 | 英語再入門A | |
担当者 | 兼利 琢也 | |
開講期 | 2023年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 演習 | |
授業題目 | 英語の基礎の再確認(大学二年生以降を対象に) | |
授業の達成目標 | 英語の基本的な性格をしっかりと理解し、基本的な読解、初歩的な表現に必須の根本的な文法規則と語彙を身に付ける。 | |
今年度の授業内容 | 大学の英語の授業はすでに中学校・高等学校で学んだことを土台としており、新たに学ぶ文法事項などはほとんどありません(しかしながら、近年では基本的な文法の用語もあまり教えられ学ばれていないように思われます)。電車内の掲示やアナウンスを始め、英語がどれほど身の周りにあふれていても、英語は日本人の母語の日本語とはまったく異なる構造をもつ言葉であり、音声を聞くだけや見るだけで分かるようには決してなりません。とくに、その規則を知らないでいては、最初の挨拶をほんの少し越えた程度の簡単な内容の会話ですら、普通の日本人にはかなりむずかしいのです。まずは、すでに入学前に学び覚えていることを手掛かりに、すでに知っているはずの言葉の大原則──実はそれは、私たちの母語の日本語でも、基本的に同じです──を、完全に体得している日本語ときちんと照し合わせることを通して、もう一度、自覚的にしっかり把握することが大切です。この授業では、英文の理解の根本である基礎的な文法(語の結びつきによる文のしくみ、主語(名詞)と述語(動詞)、現在、過去、進行形、完了形、受動態、比較級、不定詞・動名詞、接続詞、関係詞など)を、英語が実際に使用される状況と結びつけて学び直し、なるべくは苦手意識を克服して、まずは英語による受信能力、つまり正しく読み取る力、そのうえで、ごく基礎的な発信の力、つまり平易で明快な単文を正しい英文を真似ることで書くこと──を身につけてもらうことを目的としています。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 教科書は予習をしてきて下さい。やさしいものを選んでいますから、30分〜1時間を掛ければ、充分な準備をもって臨めます。 また、語学で大切なのはじっさいのところは復習です。授業の直後に少し、翌日に少しと分けて合計1時間もやれば、学んだことをかなり覚えられまるでしょう。「覚える」努力は、語学の学習にとって決定的に大切です。調べれば分かるなんて思っていたら、何ひとつ身につかないままに終わります。 |
合計15時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 英語(に限らず語学全般)は、学習内容をその場で理解するだけでは無理で、音楽や体育などとまったく同様に、反復練習によって身につける必要があります。そのために予習復習が必須です。授業は教科書の読解と問題に取り組みますので、受講者は毎回予習をして各自が不明箇所を自覚して臨むようにして下さい。また、学習した課について毎回復習のための小テストを実施します。教科書の音声を用いて学んだ事柄をいく度も聞くとかなり覚えられるはすです。学びとは反復学習であることを銘記して下さい(それが分かるように授業と小クイズを併せてやっていきます)。 | |
第1回 | *以下の各回には文法項目のみ記しますが、実際の授業は、かなり平易な英文エッセイをきちんと読み、それに基づく問題に取組むことが中心となります。また以下の事項はあくまで目安なので、変更があるかもしれません。 文型の基礎、比較の表現 |
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第2回 | 否定の表現、接頭辞の知識 | |
第3回 | 時制の一致 | |
第4回 | 接続詞と同等比較 | |
第5回 | 各種の時制(とくに未来と過去) | |
第6回 | 代名詞類1 | |
第7回 | 代名詞類2(と関係文) | |
第8回 | 能動態と受動態 | |
第9回 | There is S 「(そこに)Sがある」型の文型、強調構文 | |
第10回 | 進行形とその各時制(現在・過去・未来) | |
第11回 | 動名詞と不定詞 | |
第12回 | 分詞とその用法 | |
第13回 | 直接話法と間接話法、助動詞 | |
授業の運営方法 | 各課の英文エッセイを完全に理解します。その上で、そこに出てくる表現(文法)を下敷きに、既習の語に入れ替えて正確な英文を作る練習を繰り返します。受講者全員に繰り返し練習を課すことで基礎的な知識を完全に身につけられるようにします。 今期は全面的な対面授業のはずです(が、もちろn大学の方針に沿った形で行います)。仮にオンライン授業が実施されるばあい、オンデマンド配信型になると思います。つまり対面授業と同じく教科書等の映った私PCの画面を録画したものを課題を添えて配信、翌週の授業日前日まで課題を、ナビの「授業Q&A」に提出してもらい、それをもって出席点および平常点(課題の出来)とするやり方です。ですがこの可能性は少ないです。今期は全面的な対面授業になるでしょう。毎回必ず前回の復習となる小テストを、紙と鉛筆だけで行います。基本的にその総点が評点になります。 |
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課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎回最後に前回に学んだ箇所の一部を用いた10分程度の小クイズ、紙と鉛筆だけのテストを実施します。それを採点の上、次回に皆さんに返却します。 質問は対面授業の前後その他いつでも受け付けますし、場合によっては対面でなくナビ等で応えることもします。遠慮しないでください。 課題回答は採点返却に多くは含まれていますが、できれば授業の最初に簡潔に説明したいとも思います。また、授業の復習などは、今年もおそらくキャプチャで授業を録画して配信しますから、それがかなり助けになるでしょう。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 定期試験は行いません。 |
小論文・レポート | 0% | レポートはありません。 |
授業参加 | 100% | 毎回の授業最後の小テストの総点にオンデマンド回の課題評点が加わります。 |
その他 | 0% | 上の毎回の授業とその課題以外はありません。 |
テキスト | Brian Powle他著「Tell Me A Story! 文法・語法・単語で学ぶやさしいリーディング」 南雲堂, 1540円 |
その他、履修生への注意事項 | ※この「英語再入門A」は、第2セメスター(1年次秋学期)から履修可能とはいえ、春学期の科目ですので、新一年生は履修できません。二年生のための科目です。初回時に新入生の学生さんが見えることがあるので、ここで注意しておきます。 この授業はあくまでも「再入門」です。英語は苦手だけれど学びたい学生さんを念頭に、かなりやさしい教材を用いて行います。ですから、英語が得意/成績のよい学生さんには、かなりもの足りないものになります。そのうえで、受講を考える方は、とくにこれは選択科目なのですから、自分で選んで登録受講する以上は、きちんと出席して学ぶ姿勢をもって臨んで下さいますことを心から願っています。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【全学共通科目】 |