| 辨 |
タデ科ギシギシ属 Rumex については、ギシギシを見よ。 |
| 訓 |
和名は、葉を食うと酸っぱいことから。英名の sorell も、フランス語の surelle(「酸っぱい」意を含む)から。 |
源順『倭名類聚抄』(ca.934)●{艸冠に[歹偏に食]}蕪に、「和名須之」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』15(1806)酸模に、「スイバ スイジ豫州 スイジグサ スガナ仙台 スカナ同上 スカシ越後三条 スイコ同上高田 スガンボウ泉州 スカンボ江戸 スゴボウ勢州 スイゴンボ スイスイゴンボ スガンボ倶ニ同上 スイバス大坂 スイバラ丹後 スツボグサ讃州 スシンザイ雲州 シンザイ備後 スイクバ能州 アカジ摂州 アカギシギシ筑前 スシ多識編 スイトウグサ同上 スイゴキ木曾 スイコキ上野 スツカホウ常州 スイベラ イヌダイワウ豫州」と。 |
| 説 |
広く北半球の温帯に分布。
ギシギシと異なり、茎葉にシュウ酸を含み、雌雄異株。 |
| 誌 |
若芽を茹で、灰汁に晒して酸味を取り、食用にする。欧米ではサラダなどに入れて食う。
ヨーロッパでは、ミョウバン媒染で毛織物の黄色染料、また根茎を淡紅色の染料とする。
中国では、根茎を酸模根と呼び薬用に供する。 |
葬(はふ)り道すかんぽの華ほほけつつ葬り道べに散りにけらずや
(斎藤茂吉「死にたまふ母」(1913)より。『赤光』所収)
土手のすかんぽ、
ジャワ更紗。
昼は蛍が
ねんねする。・・・
(北原白秋「酸模(すかんぽ)の咲く頃」1925)
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酸模(すかんぽ)の花のほほけし一群(ひとむら)も異国(ことくに)ゆゑにあはれとおもふ
(1922,オーストリアのメートリンクにて。斎藤茂吉『遠遊』)
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