| 辨 |
アマナ属 Amana には、東アジアに2種がある。
アマナ A. edulis(Tulipa edulis;老鴉瓣)
ヒロハノアマナ A.latifolia(Tulipa erythronioides, Tulipa latifolia)
アマナ属は、従来チューリップ属(かつてはこの属をアマナ属と呼んだ) Tulipa(鬱金香屬)に入れられてきたが、最近では別属とする。 |
| チシマアマナ属 Lloydia(洼瓣花屬)・キバナノアマナ属 Gagea(頂冰花屬)は、別属。 |
| ユリ科 Liliaceae(百合科)については、ユリ科を見よ。 |
| 訓 |
和名ムギグワイ・漢名山慈姑は、地下の鱗茎を食用にすることから。
またアマナは、それが苦くないことから。 |
| 小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)山慈姑に、「アマナ トウロウバナ トウロン ムギクワヰ麦地ニ生ズル故ニ名ヅク マツバユリ江州 ムキグワヰ根ニ皮アル故ニ名ヅク。以上京 アマツボロ同上鳥羽村 アマイモ同上加茂 ナンキンズイセン同上花家 ハルヒメユリ同上 ステツボウ筑前 カタスミラ肥前 スミラ同上 ツルボ丹波 ウグヒス摂州」と。 |
| 説 |
日本(福島県以南)・朝鮮・中国(東北乃至長江流域)に分布。
埼玉県では、絶滅危惧IB類。 |
| 地下深く鱗茎を持ち、澱粉質に富む。 |
| 誌 |
地下の鱗茎は、煮たり焼いたりして食用にし、また薬用にする。
中国(華北)では、山慈姑(正品は Pleione bulbocodioides の球茎)の代りに薬用にする。『中薬志Ⅰ』pp.60-63 |