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うこん (鬱金)
学名 Curcuma domestica (=C. longa) 日本名 ウコン 科名(日本名) ショウガ科 日本語別名 キゾメグサ、ターメリック 漢名 薑黄(姜黄,キョウコウ,jianghuang,きょうおう) 科名(漢名) 薑(姜)科 漢語別名 鬱金(ウツキン,yujin,うこん)・黄絲鬱金 英名 Turmeric plant
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| 2006/08/12 同上 | |
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| 辨 | ウコン属 Curcuma(薑黄屬)には、中国産に次のようなものがある。 C. aeruginosa (莪蒁) 『中国本草図録』Ⅳ/1946 C. amada(忙果薑) 根茎はマンゴーに似た味、インドで食用 C. angustifolia 根から澱粉を採る キョウオウ(ハルウコン) C. aromatica (鬱金・溫莪蒁・蓬莪蒁) 『中国本草図録』Ⅱ/0939 C. caesia (黑心薑・藍薑・黑薑・綠薑・烏薑) ウコン C. domestica (C.longa;薑黄・鬱金・黄絲鬱金) 『中国本草図録』Ⅳ/1947 C. elata(大莪蒁) C. kwangsiensis(廣西莪蒁・桂莪蒁・毛莪蒁・廣西莪蒁) 『中草藥現代研究』Ⅲp.87、『中国本草図録』Ⅱ/0940 C. longa → C. domestica ペティオラタ C. petiolata 観賞用 C. phaeocaulis(蓬莪蒁・藍薑・黑心薑) 『中国本草図録』Ⅰ/0441 C. sichuanensis(川鬱金)『中草藥現代研究』Ⅲp.87 キョウオウ C. wenyujin(C.aromatica cv.'Wenyujin';溫鬱金・鬱金・黑鬱金)野生は未発見 クスリウコン C. xanthorrhiza インドネシアで栽培 ガジュツ C. zedoaria (莪蒁・黄莪蒁・山薑黄) 『中国本草図録』Ⅵ/2947 |
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| 上記のように、和名をキョウオウ(薑黄)というものは 漢名は鬱金、和名をウコンというものは 漢名は薑黄。すなわち、和名と漢名は、互いに指すものが入れ違っている。 | |||||
| ショウガ科 ZINGIBERACEAE(薑科・姜科)については、ショウガ科を見よ。 | |||||
| 訓 | 李時珍『本草綱目』鬱金の釈名に、「能く酒気を高遠に致し達す。古人、用て鬱遏して升る能わざる者を治す。恐らくは命名 此に因るならん」と。 | ||||
| 属名 Curcuma は、アラビア語の「黄色 kurkum」から。 根茎に黄色色素クルクミン curcumin C21H20O6 を含むので、古代の近東諸国ではインディアン・サフラン Indian saffron と呼んだ(サフランの語源については、サフランを見よ)。仏名も safran des Indes。 |
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| 説 | インド原産。一説に、野生種であるキョウオウから栽培化したものという。 中国には、韓台前後に入る。今日では、南部(福建・兩廣・四川・雲南・貴州)・臺灣に分布、江西・湖北・浙江などで栽培。 日本には、享保(1716-1736)年間(一説に宝永(1704-1711)年間)に渡来。今では沖縄・種子島などに逸出自生している。 |
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| 「この植物は純然たる栽培植物で、たしかな野生種はまだわかっていないし、花が咲いても種子を結ぶことがない。とにかく古代から栽培されてきたもので、・・・」(中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』) | |||||
| 近年、花の観賞用に矮小化した品種があるようだ。 | |||||
| 誌 | クルクミンは、色が美しい上に染色が容易であり、古来優秀な黄色染料であった。その色を和名で鬱金色(ウコンイロ)と呼び、英名は Golden yellow、漢名は金黄色(キンコウショク,jinhuangse)。また、たくあんやバターの色づけなど食用染料としても用いられる。 | ![]() |
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| 根茎を加工して粉末にした香辛料ターメリック turmeric は、カレー粉の主材料であり、カレー独特の風味と黄色い色をもたらす。 | |||||
| 中国では、ウコン属のうち ウコン C. domestica (C.longa;薑黄) キョウオウ C. aromatica (鬱金) ガジュツ C. zedoaria (莪蒁) の塊根を、鬱金(ウツキン,yujin,うこん)と呼び 薬用にする。浙江省に産するものは、温鬱金・温莪蒁の名で通行している。『中薬志Ⅰ』pp.353-357、『全国中草薬匯編 上』p.490、『中薬大辞典』2708 |
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| 『中草藥現代研究』Ⅲp.87(1997,北京)によれば、1970年代に鬱金・莪蒁・薑黄を研究した結果、それぞれの学名を改めたという。すなわち、 1. 鬱金(温鬱金)は、旧来 C.aromatica としてきた。しかし、中国では aromatica を少量栽培してはいるが、薬用にはしない。鬱金は C.wenyujin(C.aromatica cv,'Wenyujin') とするべきである。 2. 莪蒁は、旧来 C.zedoaria としてきた。しかし、中国には zedoaria は産せず、莪蒁は C. aeruginosa(C.phaeeocaulis を包括する)とするべきである。 3. 昔の本草の鬱金は、 主として C.longa の根茎である、と。 |
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