| 辨 |
オモダカ属 Sagittaria(慈姑屬)については、オモダカ属を見よ。 |
| クワイには、青グワイ・白グワイ・吹田グワイの3品種がある。 |
| 訓 |
和名のクワイはくわいも(鍬芋)の略、葉の形が鍬に似ていることから。
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古来和語でクワイと呼んだものに2種ある。
くわい(白ぐわい): 漢名を慈姑というもの、ここにいうクワイ
黒ぐわい: 漢名を烏芋というもの、すなわちカヤツリグサ科の
オオクログワイ Eleocharis tuberosa の根茎
(ただし正確には、その日本における代用品であるクログワイ E. kuroguwai の根茎)。 |
深江輔仁『本草和名』(ca.918)烏芋に、「和名於毛多加、一名久呂久和為」と。
源順『倭名類聚抄』(ca.934)に「蘇敬本草注云、烏芋、〔和名久和井〕、生水中沢潟之類也」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)29慈姑に、「クワヰ和名鈔 クワヱ シログワヰ ツラワレ越前」と。クログワイの訓をも参照。 |
| 漢名慈姑は、株の根元から数本の枝を放射状に出し、その先に塊茎(所謂くわい)をつける様子を、慈しみ深い姑が子たちに乳を与える姿になぞらえて。 |
| 説 |
中国原産、野生のオモダカから作られた栽培植物。地下の塊茎を食用とし、中国・日本で栽培する。 |
クワイ100g中の養分は、
水 67.1g
炭水化物 約25g(主として澱粉)
蛋白質 5.9g
脂質 0.2g
繊維 1.0g
灰分 1.2g
燐 160mg
カルシウム 7mg
鉄 1.7mg |
日本への渡来時期は不明。一説に「仏教が日本に伝来した頃」という(牧野)が、確証は無い。少なくとも、江戸時代初期には すでに入っていた。
今日では、クワイの主産地は埼玉県、全国の80%を生産する。 |
| 誌 |
宮崎安貞『農業全書』(1697)巻5に、栽培法を詳論する。 |
クログワイは生食できるが、クワイはタンニンによるえぐみがあり、生食できない。
灰汁で煮て、えぐみを取る。 |
| 正月のお節料理にクワイを用いるのは、「めが出るように」との縁起担ぎから。 |