| 辨 |
同種内に、エゴマ・シソ(アカジソ・アオジソ・チリメンジソ)など、変種ないし型を含み、その分類はやや混乱している。シソを見よ。 |
| 訓 |
漢語では、シソを蘇・紫蘇、エゴマとアオジソを白蘇と呼ぶ。 |
和名はエ + 胡麻。エは朝鮮語 yim(エゴマ)の転訛という。
深江輔仁『本草和名』(ca.918)荏子に、「和名於保衣乃美」と。源順『倭名類聚抄』(ca.934)荏に、「和名衣」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』10(1806)に、「荏 ヱ古名 ヱゴマ略語 シロジソ ジウネン仙台 ジウネアブラ南部」と。
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| 説 |
ヒマラヤ・ビルマ・中国の原産。中国南部で栽培化されたと推定されている。シソを見よ。
日本・朝鮮・中国・東南アジアでは古くから栽培してきたが、今では広く野生化している。 |
| 誌 |
種子を食用にするほか、小鳥の飼料にする。 |
種子から 荏油(えのあぶら。C.荏子油 renziyou)を採る。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)に、「子ヲ収メ、油ニ搾リ、雨衣雨傘ニ供ジ、チヤンヲ製ス」と。 |
日本では古くから利用されており、縄文時代の遺跡から種子が出ている。奈良時代からは各地で栽培された。
『本草和名』(ca.918)に蘇を以奴衣(いぬえ)と訓んでおり、『延喜式』(927)には「蘇子(いぬえのみ)」が見える。
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| 中世には、瀬戸内地方で広く栽培し、荏油を灯油として商いした。近世には桐油紙・唐傘・提灯などを作るのに用いた。 |