跡見学園女子大学 柳上書屋 常務理事室からの花便り 跡見群芳譜 花卉譜

せんのう (仙翁)

 学名

 Lychnis senno

 和名

 センノウ

 科名(和)

 ナデシコ科

  別名(和)

 

 漢名

 剪秋羅(センシュウラ,jianqiuluo)

 科名(漢)

 石竹(セキチク,shizhu)科

  別名(漢)

 剪紅紗花

 英名

 

2011/08/28 富山県中央植物園
 ここに写真を載せるセンノウについて、植物園には次のように解説されていた。略々、
 センノウは600年以上前に中国から渡来し、室町時代~江戸時代に広く栽培され、多くの文献・美術品に登場してきた。しかし近年日本では見ることが少なく、一時は幻の植物と考えられていた。
 1997年、島根県で栽培されていることを確認、富山県中央植物園に導入し、本格的に保存・研究をはじめた。千葉大学との共同研究の結果センノウの染色体は三倍体であることが分り、日本のセンノウはすべて一個体から栄養繁殖(挿木・株分など)で増殖されたクローンではないかと考えられるに至った。また富山県農林水産技術センターの研究によりセンノウがウイルスに冒されていることが分り、富山県立中央農業高校では生長点培養を行ってウイルスの除去に成功した。富山県中央植物園ではこれを植物バイオテクノロジーを用いて大量増殖し、県内農家に試験栽培して貰い、今回開花に至った、と。
 

 センノウ属 Lychnis(剪秋羅屬)には、次のようなものがある。
   ミヤマセンノウ L. alpina(Viscaria alpina)
ピレネー・アルプス原産
   アメリカセンノウ
(ヤグルマセンノウ) L. chalcedonica(皺葉剪秋羅)
         
中国(北部)・ロシア(シベリア乃至コーカサス)に分布
   チョウセンマツモト L. cognata(淺裂剪秋羅・剪夏羅)
         
中国(東北・華北)・ロシアに分布。『中国本草図録』Ⅶ/3068
   スイセンノウ
(フランネルソウ) L. coronaria(毛葉剪秋羅・毛剪秋羅) 南ヨーロッパ原産
   ガンピ
(岩菲・ガンピセンノウ) L. coronata(剪夏羅・剪春羅・剪紅羅・剪金羅・山茶田)
         
中国(浙江・江西)に分布。多くの変種・品種がある。『中国本草図録』Ⅲ/1103
   ヒロハノマンテマ L. dioica(Silene dioica;紅剪秋羅)
   カッコウセンノウ L. flos-cuculi
ピレネー・アルプス・アペニン原産
   L. flos-jovis
アルプス南部原産
   エゾセンノウ L. fulgens(大花剪秋羅・剪秋羅)
         日本(北海道・本州軽井沢)・朝鮮・中国(東北・華北)・ダフリア・アムール・
        
ウスリーに分布。『中国本草図録』Ⅲ/1104・『中国雑草原色図鑑』53
   センジュガンピ L. gracillima 
日本(本州中部以北)産
   オグラセンノウ L. kiusiana
         
日本(本州岡山県以西・九州)・朝鮮に分布。花壇地錦抄「草花 夏之部
   フシグロセンノウ L. miqueliana (女婁菜剪秋羅・全緣剪秋羅) 
日本・中国(甘肅・陝西)に分布
   センノウ
(仙翁) L. senno(剪秋羅,センシュウラ,jianqiuluo・剪紅紗花)
   L. sibirica(狹葉剪秋羅) 『中国本草図録』Ⅸ/4096
   マツモトセンノウ L. sieboldii(L.coronata var.sieboldii)
   エンビセンノウ L. wilfordii(絲瓣剪秋羅)  

 ナデシコ科 Caryophyllaceae(石竹科)については、ナデシコ科を見よ。 

 和名センノウは、センノウ L.senno が かつて京都嵯峨の仙翁寺で栽培されていたことから。
 種小名は、和名の音。 

 中国の、長江流域各省から秦嶺山脈北斜面に分布、各地で観賞用に栽培。

 日本には、600年以上前に中国から渡来し、室町時代~江戸時代観賞用に広く栽培。

 中国では、根・全草を薬用にする。

 日本では、『下学集』(1444)に「仙翁花(せんのうげ)」として見える。




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