| 辨 |
花が濃朱紅色のものをコウレンゲ(紅蓮華)、紅黄色のものをカバレンゲ(樺蓮華)、黄色のものをキレンゲ(黄蓮華)という。花色の差は地域により、九州では黄色が多いが、北へ行くにしたがって赤くなる。
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R.molle には、次のような変種がある。
トウレンゲツツジ var. molle 中国産
レンゲツツジ var. glabrius 日本産 |
| 学名 R. japonicum は、国際植物命名規約に従えば、ツクシシャクナゲの学名とするべきもの、ともいう。 |
| ツツジ属 Rhododendron(杜鵑屬)については、つつじを見よ。 |
| 訓 |
漢名の躑躅(テキチョク,zhizhu)とは 躊躇して進まないようすを表す語。行っては止り、行っては止りして、さまよう、うろつく、など。本種は有毒で、「羊が其の葉を食えば、躑躅して死す」(本草綱目)ことから、羊躑躅(ヨウテキチョク,yangzhizhu)と名づけられた。
鬧羊花(ドウヨウカ,naoyanghua)も「羊をざわざわ落ち着かなくさせる花」の意。 |
深江輔仁『本草和名』(ca.918)羊躑躅に「和名以波都々之、又之呂都々之、一名毛知都々之」と。また、源順『倭名類聚抄』(ca.934)羊躑躅にも「和名以波豆々之、一云毛知豆々之」と。ただし、モチツツジ(イワツツジ)は中国には産しない。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』13(1806)羊躑躅に、「イヌツゝジ仙台 キツゝジ キチヤウジ テウセンツゝジ キレンゲ マメガラツゝジ紀州 キツネツゝジ同上 ウマツゝジ伊州 キシヤクナゲ摂州」と。 |
| 説 |
レンゲツツジ var. glabrius は、日本の北海道(南西部)・本州・四国・九州に分布し、高原に群生することが多い。
トウレンゲツツジ var. molle(羊躑躅)は、中国(長江流域各省・福建・廣東)産、花の色は黄。『中国本草図録』Ⅵ/2765・『週刊朝日百科 植物の世界』6-103を見よ。
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| 埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類(VU)、箱根湿生花園の標示によれば 箱根では絶滅と。 |
| 植物体に各種のアルカロイドを含み、有毒植物。 |
| 誌 |
var.molle, var.glabrius ともに、日中それぞれにおいて しばしば観賞用に植栽する。
『花壇地錦抄』(1695)巻二「躑躅のるひ」に、「れんげつゝじ かわらけいろ、大りん」と。 |
| 中国では、R.molle の花・根・茎・葉・果を薬用にする。 |