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ひいらぎ (柊)
学名 Osmanthus heterophyllus (=O. ilicifolius) 日本名 ヒイラギ 科名(日本名) モクセイ科 日本語別名 漢名 柊樹(シュウジュ,zhongshu) 科名(漢名) 木犀(ボクセイ,muxi)科 漢語別名 英名
| 2008/10/26 長野県小布施町 | |
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2009/11/06 京都府立植物園
| 辨 | 園芸品に、フイリヒイラギ f. variegatus がある。 |
| モクセイ科モクセイ属 Osmanthus(木犀属)の植物については、モクセイ属を見よ。 | |
| 一般に、葉に棘のある樹木を○○ヒイラギ乃至ヒイラギ××と呼び、次のようなものがある。 ヒイラギモクセイ Osmanthus×fortunei ギンモクセイとヒイラギの雑種 シナヒイラギ(ヒイラギモドキ) Ilex cornuta(枸骨・猫兒刺・老虎刺・八角刺) セイヨウヒイラギ(ヒイラギモチ) Ilex aquifolium(多刺冬靑;E.English holly) クリスマスに飾る柊はこれである アメリカヒイラギ Ilex opaca(I.quercifolia;E.American holly) ヒイラギナンテン Mahonia japonica(十大功勞・華南十大功勞・黄柏) リンボク(ヒイラギガシ) Prunus spinulosa(Laurocerasus spinulosa;刺葉桂櫻) ヒイラギズイナ Itea oldhamii なお、Osmanthus はモクセイ科 Oleceae(木犀科)、Ilex はモチノキ科 Aquifoliaceae(冬靑科)、Mahonia はメギ科 Berberdaceae(小蘗科)、Itea はユキノシタ科 Saxifragaceae(虎耳草科)に属す。 |
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| 訓 | 和名は「ひひら(疼)く木」、ひひらくは いたむ・うずく意で、葉に刺のあるところから。 |
| ヒイラギに柊の字を当てたのは日本語においてであり、疼の字からの連想であろうか。 漢語の柊(シュウ,zhong)は、つち(槌)の意。 |
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| ヒイラギは漢土には産しないので、古来漢名は無かった。 今日 ヒイラギの漢名に柊の字を用いるのは、日本語の輸入。 |
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| 源順『倭名類聚抄』(ca.934)巴戟天に「和名夜末比々良木」と。また黄芩に「本草云黄芩。〔音琴。和名比々良木〕。楊氏漢語抄云、杠谷樹。〔杠音江、和名上同〕。一云巴戟天」と。 ただし、巴戟天は アカネ科ヤエヤマアオキ属の藤本 Morinda officinalis、黄芩はシソ科の草本コガネバナ。 小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)32に、枸骨は「ヒイラギ古名 ヒラギ ヒイラ土州 オニヒラギ東国 オニノメツキ オニシバ防州 ネズミサシ上総」と。 ただし、漢名を枸骨というものは、別属別種のシナヒイラギである。 |
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| 説 | 日本(本州関東以西・四国・九州)・琉球・臺灣に分布。雌雄異株。 ギンモクセイに似た、上品な香りがある。 |
| 園芸用に用いられ、いくつかの品種がある。 | |
| 誌 | 承平5年(935)の元旦を土佐の大湊で迎えた紀貫之一行は、「けふ(今日)はみやこ(都)のみぞおも(思)ひやらるる。こへ(小家)のかど(門)のしりくべなは(尻久米縄、しめ縄)のなよし(鯔、ボラ・イナ)のかしら(頭)、ひゝらぎ(柊)ら、いかにぞとぞい(言)ひあへなる」と(『土佐日記』)。 今日でも、節分にイワシ(鰯)の頭をヒイラギの枝に刺して家の戸口に置き、魔よけとする。 |
| 正岡子規(1867-1902)の郷里、伊予では、節分に「たらの木に鰯の頭さしたるを戸口々々に插むが多けれど柊ばかりさしたるもなきにあらず。それも今は行はるるやいかに」と(『墨汁一滴』1901)。 | |
つゝしみは花の中成(なる)ひらぎ哉 (芭蕉,1644-1694) |
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| 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「柊木 ひめらぎハ葉ニはりなし。鬼ヒラギハ葉はり有」と。 |
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