| 辨 |
日本産のものは var. thunbergii。 |
ハシバミ属 Corylus(榛属)には、北半球の温帯に約20種がある。
セイヨウハシバミ C. avellana(歐榛;E.Common hazel,European hazel)
C. chinensis(華榛・山白果・榛樹) 『雲南の植物Ⅰ』162
var. fargesii(絨毛榛)
C.ferox(刺榛・滇刺榛)
var. thibetica(藏刺榛・西藏榛樹)
オオハシバミ C. heterophylla(榛・榛子・平榛・毛榛) 『中国本草図録』Ⅲ/1070
var. sutchuenensis(川榛)
ハシバミ(オヒョウハシバミ) var. thunbergii
エゾハシバミ var. yezoensis
オオツノハシバミ C. manschurica(C.sieboldiana var.manschurica;
毛榛・胡榛子・火榛子) 『中国本草図録』Ⅳ/1582
C. nobilis(滇虎榛) 『雲南の植物Ⅱ』149
ツノハシバミ(ナガミハシバミ) C. sieboldiana
トックリハシバミ var. brevirostris
C. yunnanensis(C.heterophylla var.yunnanensis;滇榛) 『雲南の植物Ⅱ』149 |
| カバノキ科 Betulaceae(樺木科)については、カバノキ科を見よ。 |
| 訓 |
日本で、榛の字をハンノキに当てるのは誤り。
深江輔仁『本草和名』(ca.918)榛子に、また源順『倭名類聚抄』(ca.934)榛に、「和名波之波美」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)26榛に、「ハシバミ和名鈔」と。 |
| 説 |
日本(北海道・本州・九州)・朝鮮・中国(東北・華北)・蒙古・ウスリー・アムールに分布。
種子は脂肪と蛋白質に富む。 |
| 誌 |
中国では、新石器時代から種子を食用に供した。
また、種子から油を搾る。
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『周礼』天官・■{竹冠に邊}人(ヘンジン,bianren)の鄭玄注に、「榛、栗に似て小なり」と。
『礼記』「内則」に、周代の君主の日常の食物の一として榛を記す。 |
| 『詩経』国風・邶風(はいふう)・簡兮(かんけい)に、「山には榛(しん)有り、隰(しふ)には苓(れい)有り」と。榛はハシバミ、苓はカンゾウ(甘草)。鄘風(ようふう)・定之方中には、「定の方(まさ)に中(ちゅう)するとき、楚宮を作る。之を揆(はか)るに日を以てし、楚室を作る。之に榛(しん)栗(りつ)と、椅(い)桐(とう)梓(し)漆(しつ)を樹(う)え、爰(ここ)に伐(き)りて琴瑟(きんしつ)とす」とあり、栽培されていたことが知られる。 |
| 賈思勰『斉民要術』(530-550)巻4に「榛」が載る。 |
のがれ来てわが恋しみし蓁栗(はしばみ)も木通(あけび)もふゆの山にをはりぬ
(1945,齋藤茂吉『小園』)
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| 英語のヘーゼル・ナッツ hazel nut とは、セイヨウハシバミの実。 |