| 辨 |
クララ属 Sophora(槐屬)については、クララを見よ。 |
| 訓 |
和名は、古名エニスの転訛。一説に、漢名槐子の呉音エス we-ju の転訛。 |
源順『倭名類聚抄』(ca.934)槐に「和名恵爾須」と。
小野蘭山『本草綱目啓蒙』(1806)31に、槐は「ヱニス和名鈔 キフヂ古名 ヱンジユ エンジ コヱンジユ」と。 |
| 説 |
中国では各地で栽培されている樹木、とくに華北ではごく普通に植えられている。
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| 誌 |
中国では、古くから 日かげを作るために 庭木・街路樹として植えた。材は堅いので建築に用い、葉・蕾(槐花)・花・果実(槐角)・樹皮を薬用にする。また花は食用にし、優良な蜂蜜を取る。実は石鹸の代用にし、油を取る。花から黄色の、樹皮から栗色の染料を採る。『中薬志』Ⅱpp.454-456・Ⅲpp.390-392 |
| 『周礼』秋官・朝士に、朝廷に三本の槐を植え 三公の位としたという(「面三槐、三公位焉。州長衆庶、在其後。」)。これより、最高の官位を「槐位」、大臣の家系を「槐門」などと美称する。このように、エンジュは立身出世の象徴。 |
| 賈思勰『斉民要術』(530-550)巻5に「種槐・柳・楸・梓・梧・柞」が載る。 |
| 日本の伝説では、神功皇后は宇美八幡宮(福岡県宇美町)の地で エンジュにとりすがって応神天皇を産んだと言う(『愚管抄』)。 |
| 『花壇地錦抄』(1695)巻三「冬木之分」に、「槐 大ゑんじゆハ葉あらし。小ゑんじゆハ葉こまかに木(もく)めよくくろし。夏木、冬落葉」と。 |