跡見学園女子大学 柳上書屋 常務理事からの花便り 跡見群芳譜 桜花譜

すみぞめ (墨染)

 学名  Cerasus lannesiana 'Subfusca'
 和名  スミゾメ
 科名(和)  バラ科
  別名(和)  
 漢名  
 科名(漢)  
  別名(漢)  
 英名  


2010/04/11 神代植物公園


 平安時代以来歌に詠われてきた「墨染めの桜」とは異なる。誌を見よ。
 スモモ属(サクラ属) Prunus(梅屬)の植物については、スモモ属を見よ。
 サクラ亜属(櫻桃亞属)〔或はサクラ属 Cerasus〕については、サクラ亜属を見よ。
 桜一般についてはさくらの項を見よ。
 墨染めとは、墨で染めたような黒色乃至灰色を言う。墨染めの衣は喪服に用いられる。
 このサクラをスミゾメと呼ぶのは、花は白く枝は黒いので、あるいは花は白く茎・葉は青いので、薄墨色のように見えるから。
 明治時代の荒川堤に由来する(ただし異説もあるという)。 
 『古今和歌集』16哀傷歌に、上野峯雄(かみつけのみねお)が「ほりかは(堀河)のおほきおほきおほいまうちきみ(藤原基経,836-891)身まかりにける時にふかくさ(深草)の山におさめける後によみける」として、

  深草のゝへ
(野辺)の桜し心あらは ことし(今年)はかりはすみそめ(墨染)にさけ

とある。伝説では、この歌に応えて、深草の桜は墨染め色にさいたという。
 これより後、「墨染めの桜」はしばしば歌に詠われたが、それらの品種が何であったのかは不明。


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