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きんぺきさんすい 金碧山水 jinbi shanshui
山水画の形式の一。山石・烟霞等を輪郭線で鈎勒し、その内側を群青・緑青等を用いて塗りこめ、山石・烟霞等の輪郭線の内側に金泥の線或いは片暈しを加えて輝映感を添えるもの。
その金泥を用いる点に着目して金碧山水というが、青緑山水とほぼ同義。
唐代、李思訓(653-718)・李昭道父子によって完成せられた。
そののち水墨山水の隆興とともにいったん画壇の中心から消えたが、宋代、王詵・趙伯駒・趙伯驌{チヨウハクシュク}(1124-1182)らによって復興された。
また元代には趙孟頫(1254-1322)・銭選らによって試みられ、明代には石鋭・仇英らの職業画家たちによって継承された。
【作品】
○唐・作者不詳「明皇幸蜀図」軸(台北/国立故宮博物院蔵)
○北宋・王詵(伝)「煙江畳嶂図」巻(上海博物館蔵)
○南宋・趙伯驌「万松金闕図」巻(北京/故宮博物院蔵)
○元・銭選「幽居図」巻(北京/故宮博物院蔵)
○元・趙孟頫「幼輿丘壑図」巻(プリンストン大学蔵)
初めはただ「着色」山水と呼ばれていたが、北宋末から「金碧」の語が用いられ始めた(『宣和画譜』)。「青緑」の語は明以後か。
なお、景物の輪郭線の内側に金泥の線或いは片暈しを施して輝映感を付与する技術そのものは、人物画においても山石・花卉等のモティーフに時として応用されている。
【作品】
○五代・阮郜「閬苑女仙図」巻(北京/故宮博物院蔵)
岩の角の内側に金泥の片暈しが施されている。
○南宋・馬遠「禅宗祖師図」のうち、「雲門大師図」軸(京都/天竜寺蔵)
岩の角と霊芝の輪郭の内側に金泥による線が施されている。
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