跡見学園女子大学 *** 柳上書屋 *** Students' Top *** 中国絵画史辞典

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りょき 呂紀 Lü Ji

  明中期に活躍した、明時代を代表する花鳥画家の一。字は廷振、号は楽愚、鄞{ギン}(浙江省寧波)の人。初め辺文進の花鳥画を学んだが、同郷の観相家かつ収蔵家・袁忠徹{エンチュウテツ}(1376-1458)の知遇を得、その所蔵の唐宋以来の名画を学んで腕を上げた。弘治(1488-1505)初、召されて上京して画院に入り待詔武英殿、のち官は錦衣衛指揮同知に至った。
 その画風は、南宋画院から元代花鳥画を経て辺文進に至る、鉤勒填彩{コウロクテンサイ}の装飾的な着色花鳥画様式を継承発展させたもの。今日の中国の研究者はこれを写生派とし、ほぼ同時代に水墨花鳥画を善くした林良の写意派と対照する。

【作品】
 ○「竹園寿集図」巻 (1499, 呂文英と合作。北京/故宮博物院蔵)
   弘治12(1499)年に、画院における同僚・呂文英と合作。
 ○「杏花孔雀図」軸(台北/国立故宮博物院蔵)
    絹本着色、竪203.4cm、横110.6cm。
    右中ほどに、落款「呂紀」、印「四明呂廷振印」。
    霞ただよう陽春の庭園、太湖石の上に立つ孔雀を、杏子と牡丹の花とともに画く。
    花鳥画としての伝統的な構図を踏まえ、華麗な色彩配置が見事である、しかし何よりも
   孔雀の堂々とした姿、その量感や性格描写がすばらしい。呂紀の代表作と言えよう。

 ○「秋鷺芙蓉図」軸(台北/国立故宮博物院蔵)
 ○「秋渚水禽図」軸(台北/国立故宮博物院蔵)
 ○「四季花鳥図」4軸(東京国立博物館蔵)
   絹本着色、法量は、各竪174.4cm、横99.7cm。
     春景幅に「□衣指揮呂紀写」の款、他幅に「呂紀写」の款、
      全ての幅に「明善図書」白文方印、「四明呂廷振印」朱文方印。


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