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きんのう 金農 Jin Nong

    清・康煕26(1687)年 3月22日-乾隆28(1763)年 {歿年には諸説あり}

 清の書家、画家。
 字は寿門、号は冬心・稽留山民・昔邪居士・心出家・金吉金など、銭塘(浙江省杭州)の人。

 少にして詩名が上がり、康煕45(1706)年蕭山(浙江省)に引退していた毛奇齡(1623-1716)を訪ねて激賞され、また蘇州(江蘇省)に行き何焯{カシャク}(1661-1722)に考証学を学ぶ。
 30歳頃から諸地方を遊歴して金石文字を収集。揚州(江蘇省)では陳撰(1684-?)・厲鶚{レイガク}(1692-1752)らとしばしば程夢星(1679-1755)の篠園に雅集した。乾隆元(1736)年博学鴻詞に薦められ京師(ペキン)に至ったが、楽しまず、南帰した。
 この頃から揚州に住み、売画自給の生活を送った。

【作品】
 友人の羅聘による肖像画が遺る。
  ○清・羅聘「蕉陰午睡図(金農像)」軸 (1760,天津市芸術博物館蔵)

 鑑賞に精しく、書は八分・隷書に基づいて「隷楷之間」に独自の様式を打ち立てた。
 画は50歳にして初めて手がけ、画竹・画梅・画馬・画仏のほか、山水・花果を善くした。揚州では鄭燮{テイショウ}(1693-1765)・李鱓{リゼン}(1686-1762)・李方膺(1695-1754)・高鳳翰(1683-1748)らと親しく、ともに揚州八怪と称せられる。

 著に『金冬心集』『冬心自写真題記』『冬心画仏題記』『冬心画馬題記』『冬心画梅題記』『冬心画竹題記』『冬心先生雑画題記』『論画雑詩』がある。

【作品】
 ○「山水図」冊(1759,上海博物館蔵)
 ○「墨梅図」4軸(1736,ニューヨーク/翁万戈蔵)
ほか、多数。



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